素直になれば? | ナノ
何故か南沢さんの腕の中にいる俺。部活後だし着替え中だし、離して欲しいのもやまやまだった。
「南沢さんちょっと離してくださいよ」
そう言うと余計に力を込めたような気がして少し後悔した。これじゃ何も出来ないし策を練らなきゃ始まらないなと思った。でも下手に話しかけるとさっきのように成りかねないと思い今度は慎重に話かてみた。
「南沢さん、俺着替えたいんすけどいいすか?」
慎重に言ったつもりだ。だが返事がない。何を言えば離してくれるのかもう全くもって分からなく成りつつある。
すると南沢さんがぶつぶつ何かを言い出した。だからいつもとかこれだからとか意味のわからないことをひたすらぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつ言っている。
「南沢さん!なんなんすか」
ちょっと声を荒げてしまった。すると強く抱き締めていた手が腕がするりと離れてしまった。やっと解放された。喜びたいのもやまやまだったが、南沢さんが気になる。さっき少し怒ってしまったからなのかはたまた急に離れてしまったからなのか。
「南沢さん、どこ行くんすか」
と後を走って追いかけていくとピタリと止まった。
「南沢さん?」
「お前は素直に抱きしめられてればいい。わかったか?」
いまいちわからなかったが素直に南沢さんに身を委ねてみた。そしたら機嫌も戻り一件落着だ。でも結局着替えるの忘れていて離して貰わなきゃ困る。だか今言ったらまた機嫌を損ねると思うと言えない。今日は素直になって甘えていることにした。
「わかりましたよ。南沢さん」
そう言うと満足そうな顔で微笑んだ。
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はい、なんか甘々ですね〜
物足りない!とか思った人
すいません。今度はもっと
深く書けるよう努力します
最後まで読んでくださった方
ありがとうございました!!
2011.12.03