ナノハ様リクエスト/南天(監禁×ヤンデレ) | ナノ






「ここ…?どこ?」

真っ暗闇の中まだ慣れぬ目を擦り
なんとか暗闇に目を慣らそうとする
さっきより大分慣れた気がした。
ちょっとだけ中の風景が見えている
ただの何も無い部屋?なんでこんな
ところに…おかしいななんて言いな
がら手を動かそうとしたが、あれ?
何故か動かない。目を凝らして見て
みると、当然動くはずもない。手錠
がしっかりとつけられていた。つい
でに足枷までも…こんなこと一体誰
がしたのか。身震いが止まらない。

「やっと起きたか」
「ん?だ…れ?」

電気をパチンとつけるとそこには、
南沢先輩がいた。もしかして助けに
来てくれたのかもしれない。

「助けに来てくれたんですか?」
「お前本当馬鹿だな、俺だぜ?」
「えっ…嘘でしょ?」
「俺はそんな優しい奴じゃねーよ」
「こんなことする理由なんて…」
「理由?お前が欲しいだけだ」

イマイチ言っている意味がわからない
南沢先輩はなんの為に俺を閉じ込めて
いるのか。部活でもそんな関わりは
無かったし、先輩だからあまり話しも
しなかったのに。お前が欲しい?
考えれば考えるだけ頭が混乱する。

「キスしていいか?」
「えっ、い…嫌ですよ」
「なんで断る?そんな権限お前に
与えてないだろ?」
「だって…」
「うるさい、だまれダマレ黙れ!」
「ひぃっ」

こんな冷静な人が怒鳴るだなんて…
考えられなかった。ブツブツなにか
ずっと言っている。まるで呪文を
唱えるかのように。

「お前は俺に従って、俺だけの為に
息をして、俺だけの為に笑うんだ」

誰も居ない方向を見て、大きな笑い声
と共にそう発した。

「俺を嫌いになるお前は…存在すり
価値も無いんだからな?」

優しく頬を撫でながらそう言われた。
妙に怖くて唾をごくんと音を立て飲み
込んだ。息の仕方さえいつしか忘れて
しまいそうで怖くて目を閉じた。

「その瞳開けろ。俺を映さないなら
意味がないだろ?ほじくり返されたく
ないなら早く開けろ」
「…っ」
「そう、いい子だな」
「みな…みさわ先輩怖いですよ
な、なんで…」
「俺の何が怖いんだ?言ってみろ」
「俺を見る…ときの、目

そう言うと急に優しくなり、ごめんな
それを連呼した。優しく頭を撫でられ
て、ちょっと待ってろ。そう言われた
南沢先輩は部屋から出てってしまった
すうっとやっと空気が吸えた気がした
が…直ぐに戻ってきた。それも右目
から血をダラダラと垂らしながら。

「南沢先輩!?目…目っ」
「ああ、これか?お前は俺の目が
怖いんだろ?だかれ潰した。でもな
両方だったら可愛いお前が見れない
から片方だけ」
「…な、なんで」

唇がガクガクして上手く話せない。
俺は何て事をしてしまったのか…
南沢先輩の大事な目を、片方無くさ
せてしまった。俺の軽はずみの一言
で、こんな真剣に捉えてしまう。
余計に怖くて仕方なかった。

「あと、あとは何が怖い?」
「なにも…怖くないです」
「そうか、なら良かった。」

本当はあなたが怖いです。
そう言いたかったけれど言ったら
南沢先輩はきっと死んでしまうから
それだけは、言わないことにした。

「天馬、愛してる」

そういっていつまででも俺の頭を
撫でていた。


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ナノハ様リクエストありがとう
ございました。
これは、監禁×ヤンデレです。
なんかごちゃごちゃにして、
すいません。
次は調教×裏を書きたいと
思っています。

こんな駄文でよろしければ
いくらでもリクエストに応じます

ナノハ様、それから最後まで
読んでくださった方
本当にありがとうございました



2012.08.05