May 12th

まだ太陽は傾きもしていない。
昼はこれからで、1日はもっとこれから。
少し前までぬるかった風は、だんだんと暑苦しさを連れてきていて。
もう少しで、あの夏の訪れをわたし達に知らせるのだろうな。
1年なんて、あっという間だ。
時なんて、儚いものだ。
だけどわたしは毎日を無駄にしている気がしてならなくて、スケジュール帳を予定で埋めてみたりするけれども、それは何か違う気がして。
わたしの求めているものは、なんだろう。
なんてことはもう言わない。
そんなことを考えてばかりだから毎日を、この一瞬を、無駄にしているのだから。

やあ、元気かい。
こっちはこんなかんじさ。
戻る気は、ないようだね。

「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -