またもや長いひとりごとでちょっと話も繋がってるけれど話題は同性愛についてなので苦手な方はご遠慮ください。


では、彼らのような場合はどうなのだろうか。彼らはどう考えたって/見たって男同士なのだ。それでもそこには愛がある。それこそそこらの男女のそれとは比べものにならないくらい純粋な想いがある。聖なる依存がある。真実の愛がある。彼らはお互いさえいればよくて、全てを晒けだした彼らはもう引き返せなくて、深く依存するしかないがしかし彼らは限りなく幸せであった。幸せだった。幸せなはずだった。しかし彼らがほんとうに幸せになるにはどうしたらいいのだろうか。ほんとうに幸せになるには彼らにはどうしても越えられない壁がある。そしてやはりどうしても拭いきれない背徳感。お互いがお互いの幸せを願っているのにそれへの一番の弊害は己自身であるということ、相手の幸せを奪っていること、わかっているからこそもう戻れない。きみがすきだ。ぼくもすきだ。きみさえいればいいという言葉はふたりの依存度をさらに高める。あぁ、神は、世界は、人間は、なんと残酷なのだろう。
とは言うものの、実際には男女の愛と同性の愛とを比べるにしても、その幸せを量るにしても、基準となる物差しなどこの世に存在しえないのだから、根本的に無理な話なのだが。


‥‥といったかんじのことをとある薄い本を読んで悶々と考えてしまった。そして漠然と世界もルールも秩序も誰ひとりとして味方ではなく、敵であって、世の中はやはり戦場だという思いつきが頭を掠める。
そんなわけで勉強が手に着かなくなってしまった次第である。


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