寂しさに意味はありますか? ちっぽけな事の方が無くした時儚いんです。 俺が、小さい頃に失ったイルカの置物の事を今でも覚えているように、それを忘れていく事が怖いように。
ー高橋國光(the cabs)


3:12毎日、朝から夜まで予備校。おんなじことを繰り返す日々。味気ない。でもやらなきゃいけない。いま身につけることで後々の人生が楽になるのだから。でもそんなの自分のためにしかならなくて、それがむなしくて、でもそんなの自分が決めたことで、後戻りできないしそんな立場じゃないし、あぁぁ。正直、弱ってると思う。いまのわたし。毎晩、夜空を見上げながら帰ってる。歩くのが好きになった。ぼうっと歩くのがすきだ。ふと現実に急かされて早歩きするのは苦手だ。だから全てが終わったよるにはなあんにも考えずに歩いて帰ってる。明日に目をつぶって。けれどもこの前は免許とったからと迎えに来てくれたやつらがいた。泣いた。ひたすらにずっと泣いてた。どうか。どうか、それだけでわたしはいくらでもがんばれるから、だからまた今度気が向いたら迎えに来てください。美味しいお酒を飲みに連れてってください。美味しいお寿司が食べたいなぁ。どうかわたしを心の片隅に捕まえておいてください。はぁ、まったく。よわっちいなぁ、わたし。

3:23今日、たぶんわたしがいちばんいっしょにいて楽であろうわたしにとっていつのまにか欠かせなくなっていたひとが大阪へ旅立って行った。お見送り、行かなかった。「わたし、前から言ってたじゃん いつかいなくなるよって」「うん 知ってた」「…ばかだねえ」一昨日の夜、わたしが予備校から帰るバスで偶然会ったときの会話。わたしほんとうにこのこ好きだなって思った。次の日も予備校が朝からあったけど、結局は公園のベンチでしばらく話してた。あたたかな夜だった。とてもぬるかった。風が、空気が、月明かりが、彼女のまなざしも。忘れないだろうな、そう確かに思った。

3:24時間がないなんて、時間の使い方の下手くそなひとの言い訳だ。そう周りに言ってきたし、そう思ってたのに。ね。やっぱりわたしはクズ人間だなぁ。矛盾ばかりで、うざったくて、めんどくさくて。いまはいる。ともだちが。なんにもしなくてもそばにいてくれる友達が。でもあっちではそうはいかないじゃない。自分からなにか起こさなきゃ努力して作らなきゃ友達がいない。そんな環境を好んで選んだはずなのに。こんなにもこんなにも逃げたいと思ってしまう。逃げられない環境に行きたかったはずなのに、いざそうなりそうになると、いくじなし。わたしはじぶんから選んでじぶんから離れていくくせに、なんてわがままなんだろう。

あしたのテスト勉強して眠ります。最悪な悪夢を。

寂しさに意味はありますか?

3月24日 日曜日

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