2018/05/23 20:14

クラスメイトに両思いなんだけどそれを告げることができず、幼馴染みという関係を続けている甘酸っぱい夫婦がいる
工藤新一と毛利蘭。頭脳明晰運動神経抜群な高校生探偵、と小言をいいつつもそれを見守ってくれる可愛らしい幼馴染み…控えめにいって最高かな?
今日もホームズの話を一方的に聞かされていた蘭ちゃんはご機嫌ななめなご様子で登校してきたが、新一君によるフォローによって拗ねた“ふり”をしつつもご機嫌をなおすのだ。新一君から拗ねたようにふいっとそらした頬が赤らんでいて、照れているのがまるわかりだ。

「尊い…やばい…語彙力が死ぬ…」

「いつも死んでるじゃない」

辛辣な言葉を投げてくる彼女、鈴木園子も財閥のお嬢様で人類最強な彼氏こと京極真がおり、彼氏以外のイケメンに目移りしつつも本命はやっぱり彼氏が一番という可愛いいとしか言えない。
いつだか二人で撮ったという写真を見せてもらったときに、感激のあまり拝んでしまったら普通にどんびかれた。しかし心が広いというか慣れなのか、まあ真さんと私はそりゃもうお似合いだし? とのろけをいただけたので本望である。

おはよう、と近づいてくる蘭ちゃんに挨拶を返しつつ今日も可愛いありがてえありがてえと心のなかで拝んでおく。衝動で行ってしまうとき以外は、普通にどんびき案件なので拝まないでおく。
園子ちゃんはにやにやしながら先ほどの蘭ちゃんと新一くんのやりとりを茶化し始める。それに対して蘭ちゃんは怒ったような声をだしつつも、いつものように笑みを浮かべていて可愛らしい。
くっつくのもいいが、くっつくまでのこの甘酸っぱい関係もとても良い。最高。尊い。

「あんたも、そろそろ彼氏作りなさいよねー!」

「新一君と蘭ちゃん、そして園子ちゃんと真さんの結婚を見届けたら考える」

「何よそれ」

いつもの流れだ。一通り蘭ちゃんを次は私に向かってくる。そして私はそれをかわす。
何故なら私はこの幼馴染みたちを古来から見守っておりなんかもう性癖おかしくなってきたレベルだ。自分のことよりも他人の甘酸っぱい関係を見守ることを重視してしまう。ずっと見守らせて欲しい…あわよくば結婚式に参加させて欲しい…末永く幸せに暮らして欲しい…。




推しの幸せを願いそして尊さに拝んでいる人
誰も救済しないし、推理しないし、何もしないでただ拝んでいる人
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