Clap



Jewel scopeのメンバー、雨塚紫朗、風見双葉、八蔓木九波が一緒に暮らし始めてから2週間経過した。
そこで、紫朗が気づいたことがある。
残りの2人、双葉と九波は本気ではないにせよ、衝突することが多かった。
どちらかというと、2人共好戦的である、とも言える。
「なんだよ、やるのか」と眠たそうな目をしながら、水色の視線を双葉に向ける九波。
「お、やるやる!」と嬉しそうに乗り気で挑発に乗る。ミルクティー色の髪の双葉。
そして取り出すヒプノシスマイク。

「ちょぉーっと待ったあ!!!」
流石に紫朗が待てをかけた。

「いいか、ヒプノシスマイクを室内で使うんじゃない。周りの人の迷惑だろ!あと私闘でマイクを使うな!」
「「えー」」
当然、2人は異を唱えた。
「練習にもなるし一石二鳥だと思ったんだけど」
「それにはっきり決着つくから楽だしなー」
双葉と九波は口々に言う。
「いや、このままだと、いつこのアパートを追い出されても文句言えないぞ!」
いくら対象者以外には効果がないといえども、マイクはマイク。うるさい。夜中にやったら顰蹙ものだ。

「と、いう訳でJewel scope内のルールを決めることにした。」
「へー!」
「内容によっちゃ従うー」

『Jewel scope内 ルール ※定期的に更新アリ

1.室内でのヒプノシスマイク使用禁止
2.Jewel scope内の争いごとにもヒプノシスマイク使用禁止
3.Jewel scope内の争い事はジャンケンでケリをつけること。
 下記にジャンケンのルールを記す。

一、早出し、後出し、イカサマを絶対に行わないこと。
二、己の天命を信じて手を出すこと
三、後で文句を言わない 』

「う〜ん。後半おかしいけどまぁいいんじゃね?」
「とりあえず、数日様子見て決めりゃぁいっか!」

「良し!これで異議がなければ、正式にJewel scope内のルールとする!」
結局、このルールは何度か更新されながらも長く使われることになった。
Jewel scopeの面々は単純なので、ジャンケンというシンプルなルールが非常によく合っていたんだとさ。




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