半助さんと同棲し始めて、3カ月が経った。


朝食は半助さんが作ったり、僕が作ったり。基本は当番制だけど、半助さんが仕事で疲れている時は僕が作る。


「半助さん、起きて。朝食、できましたよ」


今も布団は別々にして寝ている。

僕は前みたいに一緒に眠りたいのに、それを許してくれない。

破廉恥だとかなんとかかんとか・・・僕はもう18なのに。

そんなに子供だと思われているのかと、寂しくなる。

掛け布団からぼさぼさの髪の毛だけをだして、半助は丸まっていた。

自分の分の布団はもう畳んで押し入れにしまったので、半助の布団だけだ。

早く片付けて掃除をしてしまいたいのに。

半助は最近、朝起きれないようだった。

疲れがとれていないのかな・・・。

利吉は半助の側に正座をすると、がさがさとした髪を撫でた。

(半助さんが今日1日頑張れますように・・・)

そう、願いを込めて目を閉じる。


急に半助の頭を撫でていた手を握られた。

「っ……!?」

とっさに手を引っ込めようとしたが、逆に強い力で引き寄せられる。

自分も男だが、半助から触られるとどうにも力がでなくなってしまうのだ。

半助からの行為は100パーセント受け止めたい。そんな思いが強いのかもしれない。


「半助さん、大胆」

布団の中に引き込まれると、そのまま抱きしめられた。

ドキドキする胸は、期待ばかりで。

触れられて、抱きしめられて、今日は朝から幸せな気分だ。

このままなし崩しみたいに身体を合わせてくれないだろうか。

半助の背中に手を回し、ちょっと含みを持たせた動きで背中を撫でてみる。

背筋をつ、と撫でると、半助はぴくんと動いたような気がした。

そして次の瞬間、半助の手の平が利吉の尻を包み込んだ。

(わっわっわ……!)

ふにふにと尻を揉まれて、利吉はぴくぴくと肩を震わせた。

半助に抱きついて、揉まれている感触を感じている。

(もしかして、もしかして、ほんとに……?)

期待していたのに、いざそういう状態になると焦ってしまう。

半助の右手が、すすすっと利吉の尻から胸に移動してきた。

そして、突起のある部分までくると、優しく撫でる。

尖ってくるのを確かめるように、何度も優しく円を描くように撫でられて、利吉は息が上がってくるのを感じた。


(続く).

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