胸いっぱいの花を

ピッピッと一定のリズムで鳴り出す目覚まし時計


それを止めてベッドの上でボーッとしていれば聞こえてくる声

「勇気〜朝ご飯出来たよ!!今日試合なんでしょ?早く支度しないと間に合わないよ〜」


ゆっくりとベッドから降りればジメジメと蒸し暑い。
まだ梅雨なのに今日は暑くなりそうだな〜なんて思いながら着替えていると


「勇気??起きてるの??もう…聞こえてるなら返事してよね。」
ドアを開けながらそう言ってくる名前。
なんとなく名前の声を聞いていたかったから。
なんて言える訳でもなく


「ごめん、ごめん。ちょっとボーッとしてて。」
名前は俺の奥さんでいつも俺のことを支えてくれる自慢の奥さんだ。


そんな名前との出会いは10年前の陽花戸中。
名前はイナズマキャラバンのマネージャーで、同じ1年だったのとお互い円堂さんに憧れているという理由で仲良くなった。


昔は必殺技のことで落ち込んでいる俺をよく励ましてくれたっけ。
そう思いながら名前が作ってくれた朝食を口に運ぶ。


名前を好きになるのにそんなに時間はかからなかった。
だから勇気を振り絞って告白した時
「私もその…勇気のことが…好き、です。」
そう言ってもらえたのは嬉しかった。


朝食が食べ終わり身支度を終え、玄関へ向かえば待っていてくれる名前。
いつもそうだ。
いつも名前は俺に合わせてばかり、本当は一緒に出掛けたりしたいんだろうな。


「いってらっしゃい。」


「行って来ます。」
お決まりの朝の挨拶をした後に名前にキスをすれば、頬を真っ赤に染めて照れる。


「ふ、不意打ちは止めてよ。もの凄く恥ずかしい///」


「その顔見れば誰でもキスしたくなるよ。」
って言うと


「ゆ、勇気のバカー!!もう知らない!!!恥ずかしさで死にそう…」
この言葉を聞きながら俺は外に出る。
やっぱり蒸し暑いな。


「今夜久しぶりに名前とどこか行こうかな。」
いつも尽くしてもらってばかりだから何かお返しがしたい。
俺らしくないけどレストランを予約して食事をしようかな…その時に花でもあげよう。
名前の好きなマリーゴールドがいいかな。


花言葉は[常にかわいらしい]
名前にぴったりの花言葉だ


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イナズマ結婚夢企画に提出させていただきました!


他に神作者様がいらっしゃる中、こんな駄作を読んで下さってありがとうございます。

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