『クップル』


上の子ふたりを引き取って一年くらいたったある日。
こどもたちも学校に行ってだいたいの家事もすませてピアノを弾いてたまぁさまのところに、黒猫がひらりとやってくる。

その日からちょくちょく姿を見せるようになって、あるとき学校から帰ってきたこどもたちに発見されて、なっちゃんに押し切られて飼うことに。

名前つけたのはたぶんトキヤ。
なっちゃんネーミングセンスちょっとアレだし、お母さんとかさっちゃんだとたぶんクロとかつけるだろうから。

それでクップルも一ノ瀬家の一員になって、なぜかレンくんは先生って呼びはじめて
のちのち一ノ瀬家にきた音也も真似して先生って呼びはじめる。

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