『まぁさまの心情』
御家のこと、もう嫌だって逃げ出したいって精神追い詰められてたときにトキヤからああいう提案されて。
それで実際、随分と心が楽になった。苗字を変えたことで、新しい自分に生まれ変わったかんじがして。
だからまぁさまは、そんな思ってもみない提案をくれたトキヤにすごく恩義を抱いてる。
もしトキヤに出会わなかったら、トキヤがそんな提案をしなかったら、自分は今頃どうなっていたかわからないって。
だから、
トキヤの好意を返せない自分が歯痒い。
自分を好いてくれていることを嫌だとは全く思わないけど、返すことはできない。
だからせめて、って夫婦みたいなまねごととか。愛情は返してやれないけど、精一杯の感謝を。
自分は男だから、愛を返すってことはなかなかできないし、まして子ども生むとかもできないから。
養子を取るっていうのは、少しでも夫婦ごっこがらしく見えるようにっていう気持ちがあったのかも。ほんのちょっとだけ。
HAYATOに関しては、
夫婦生活始めて、ある日家でお酒飲んでたらHAYATOになるわけで、
まぁさま最初びっくりするんだけど、
なんとなくそれが紳士ではない部分だって悟って、
しばらくのうちはくっついてくるのを拒まないって感じだったんだけど。度を越しすぎたら逃げるけど。
何年か経つにつれて、
真斗、なんだかイライラする!
ってなってくる。
心情の変化がね。そういう形で来てほしくないって。トキヤなら、自分はとっくに許しているのに、みたいな考え方に変わってく。
本人無自覚だけど。
で弁当が悲惨なことになったり。
それで聖川家との大騒動があって、御家からきた人に核心突かれちゃうんです。
所詮夫婦ごっこだろうって。
相手の好意に付け込むだけ付け込んで、お前はそれでいいのか的な。まだそんなに詳しく考えてないけど。
それ言われたときに胸ん中がもやもやしたけど否定はできなくて、唇噛み締めながら俯いちゃうまぁさま。かわいい。
それでそのときに子供たちもそれ聞いちゃってるんだ。
そのあと、大騒動が一件落着して元の生活を取戻したって思ってたら子供たちが、
そんなことないだろうと。YOU自分の気持ちに素直になっちゃえYOと。
それでまぁさまもハッとね。
〜そしてデレ期へ〜
デレ中とトキヤに打ち明ける直前までは、不安でいっぱいです。
いまさら突然自分がこんなことをしだして嫌われたりしないだろうかとか。とかって書いたけど他あんま思いつかないや。
基本あの方むっつりだけど一度ダム決壊したら止まらないから。幾千のひたむきな熱い想いってやつがね。
でも完全にデレたりも言葉にしたりするまでの勇気もまだない。
だからツンデレのような。トキヤからすれば気まぐれ猫さんみたいな。なんだ気まぐれ猫さんて。
この20年間でトキヤからしたら、言っちゃえば諦めた、みたいな感じだったから。
愛が返って来ることはないって。
そのまま一生を終えても構わないって、満足だって思ってたから、折角いままで我慢してきたのにって嬉しい反面ちょっと、ちょっとだけね、腹を立ててたりね。人の気も知らないで。襲うぞコラ。みたいな。
そんなこんなでいろいろあって最終的にまぁさまが意を決して、晴れて夫婦(仮)は夫婦になるわけです。
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