『翔ちゃんが普段着てる服はどんな服ですか??』
『お母さんはいつもどんなお着物を着てるんですか?』
『一ノ瀬一家のみんなはどんなファッションが好きですか?(いつもどんな格好してますか?)』



「詳しくはほかのページを見てください〜」

「なつ兄それ言っちゃだめなやつ!」

「でもあれ参考になんのか?」

「ならないことはないんじゃないかい。趣味に走っていることは多いけれど、俺たちがそれぞれ絶対に着そうにない服装は殆どしていないと思うよ」

「あなたたち、メタ発言はそのくらいにしておきなさい。まずは翔、指名を受けているあなたからですよ」

「へーい」

「家族の中だと、翔が一番おしゃれだよね。買ってくるもの自体もそうなんだけど、ひとつの服でも毎回全然違う組み合わせにするからたっくさん服持ってるような錯覚しちゃう」

「実際はそんな持ってるわけじゃないんだけどな。音也と違って俺はまだバイトできねーからさ。こづかいだけじゃどうしたって月に何着も買えねーじゃん? ゲームとか漫画だって欲しいしさ」

「それで腕が磨かれたということですか。もともとのギフトもあったのでしょうが。その才能には心底関心してしまいます」

「へっへーん、俺もこれに関してはそこらのやつには負けねー自信あるぜ! ……ってぇ、なんか微妙に質問からズレてねーか?」

「言われてみれば、私としたことが。質問は普段どのような服装をしているか、でしたね」

「んー、最近だと変形デザインのやつがブームでよく着てるぜ。左右で形とか柄なんかが違ったり、あとはモモンガとかウィングスリーブとかも好きだな。それとぜってー外せないのが、ハット! なんてったって俺さまのトレードマークだからな。たけーけど、ほかのもの我慢してもハットだけは二ヶ月に一回は必ず買って、外出るときは絶対被ってくぜ」

「身長もごまかせるしね」

「うっせ! ってことで次、お袋な!」

「む、俺か。俺は知っての通り、着物を普段着としている。派手なものはあまり好かんため大概が落ち着いた色合いのものばかりだが、たまに柄物も着たくなることがあるな。と言ってももちろんごてごてとしたものではなく、足元や袖口にさりげなく意匠の凝られたものだが」

「私は仕事柄、スーツでいることが多いですね。私服には特にこだわりはありませんが、どちらかといえばかっちりとしたスタイルを好みます」

「ダディはネクタイやループタイなんかはたくさん集めているんじゃないかい」

「ああ、そうでしたね。ネクタイは仕事着の一部としてですが、ループタイは確かに目に付くとついつい買ってしまいます。自覚はありませんでしたが、恐らく好きなのでしょうね」

「おじいちゃんだね」

「うるさいですよ」

「俺は生来窮屈なのは苦手だから、私服も襟口が広いものが多いかな。シャツを着るときもあるが、そのときもボタンは最低でも上からふたつは必ず開けてあるよ。あとはそうだな、ストールやジゴスリーブのものが好きで種類もいろいろ持っているかな」

「俺はファッションには特にこれといったこだわりないなー。ううーん、しいていうなら……動きやすさ重視? パーカーとか七分丈が多いよ。あ! でもチェック柄は好きだな。シャツもパンツもスニーカーも、チェック柄のやつはいっぱいあるよ!」

「最後は僕ですね。ええっと僕もレンくんと同じで、かっちりしているものよりもふわっとしたシルエットのものが好きです。アイテムだとカーディガンやリボンタイが好きですね。あっそうそう、お買い物に行くときは、いっつもさっちゃんとふたりでじ〜っくり相談して決めるんですよ〜。いろいろとアドバイスしてくれるのでとっても助かってます」

「那月ひとりに選ばせたりしたらとんでもなくファンシーなのとか持ってきそうだもんな。そりゃあ砂月も必死だな」

「コンサートの衣装は確か、美風さんが選んでくださってるんでしたか?」

「はい! アイちゃんもとってもおしゃれさんなので、僕、衣装合わせはいっつも、今度はどんなデザインなのかな〜ってすっごく楽しみにしてるんです。私服もそうですが僕とさっちゃんで色違いやワンポイント違いになっていることが多くて、とってもとーってもかわいいんですよぉ! それとともちゃんも時々個人名義で僕の衣装デザインをしてくれるんですが、ともちゃんのデザインは襟や裾が変わった形のものが多いのでそっちもかわいくて大好きです」

「そうだな。あいつの作る服は模様や形そのものが変わっていることが多く、実に面白い。那月たちの衣装はすべて手が空いていたから、趣味みたいなものだからと言って無償でくれるが、改めて今度礼を言わねばな」









『いつも寝るときはどんな格好をして寝ますか? 教えてください!』



「ふむ、服装繋がりだな。俺は冬は冬用、夏は夏用の寝間着を着ている。着古した浴衣などを直したものだ。羽織るだけで着られるようにしてあり、帯も縫いつけてしまっているからな、楽でいいぞ」

「へえ〜。着物で寝るのってめんどくさそうって思ってたけど、それなら確かに楽そうだね。母さん俺にも作って!」

「ああ、もちろん構わんぞ。しかしお前の場合は甚平のほうがよさそうだな。今度、適当な布地を探してこよう」

「わ〜いありがとー!」

「それはそうと、質問は普段寝る際に着ている格好だ。お前は確かTシャツにす、スエットだったか」

「そうだよ。冬の寒い時期は上にパーカー着るけど、下は一年中スウェットかな」

「俺も音也と似たようなもんだぜ。……でぇ、問題なのが…」

「どうしたんだいおチビちゃん、俺やナッチをジロジロと見たりして」

「あのねあのね、僕のパジャマはなんと、ピ」

「自重」

「カチュウくんなんですよぉ〜! 市販のものは残念ながら僕にあったサイズがなかったので、一番大きなサイズをお母さんに手直しして貰ったんです。肌触りがさらさらふかふかしててとぉっても気持ちいいんですよ!」

「さすがおチビちゃん、まさに職人芸だね」

「ありがとよ、問題その二」

「……ふむ。その問題、というのがいまひとつわからないけれど……俺はもちろん、布団に入るときはいつでも生まれたままの姿だよ」

「だぁからそれが問題だっつってんだよ! 頼むからせめてなんか一枚は着ろ!!」

「残念だけど、いくらおチビちゃんの頼みでもこのスタイルを変える気はないよ」

「レン……ワタシのお願いでもだめですか?」

「うん? 先生も、俺に服を着て眠ってほしいのかい?」

「イエス。レンは、とてもあったかい。昼間いっしょに眠っているととても安らぐのです。だから、できれば夜も、眠りにつくときはレンの腕の中がいい……。でもワタシ、ハダカはちょっと……はずかしい……」

「恥ずかしいことなんて何もないさ。男同士、肌と毛皮をくっつけ合って」

「だめです! ……パジャマがいいです」

「…………あぁ。先生にこんなかわいくお願いされたら、袖を通さないわけにはいかないね。オッケーせんせ、今日は特別にパジャマを着て寝ることにしよう。だから機嫌を直して。ね? 今夜は一緒に素敵な夢を見よう」

「はいっ! レン、ありがとうございます!」

「……」

「いやあ飼い猫に負けちゃったね、翔。ドンマイ!」

「べべつに負けてねーし最終的にあいつが服着て寝るなら俺はなんでもいーし」

「……ショートコントはそのくらいで構いませんか? このままでは埒が明きませんから、次の質問に行きますよ。ああちなみに私は黒の一般的なパジャマを愛用しています。デザインにこだわりはありませんが、良質な睡眠を得るため素肌に余計な負担のない、肌触りの良いを選んだのでなかなか気に入っていますね」










『翔君に質問!!お兄ちゃんたちや両親の憧れてるとこ教えて』



「なんか俺への質問多くね? これで最後か?」

「いいなー翔、モテモテじゃん」

「へへ、まあ悪い気はしねーよな。でも兄弟や両親の憧れてるとこ、か……。親父たちは……そうだな、二人のあの感じ、っつーか。あーなんて言やいーんだ? うまく言えねーけど二人とも、尊敬しあってて尊重しあってて支えあってて、お互いがお互いに、こいつじゃねーとだめなんだー! って、感じだろ? そういうの見てると、俺も将来結婚したらこんな夫婦になりてーなって思う」

「ふんふん。じゃあさじゃあさ、兄弟の憧れてるとこは?」

「那月はやっぱ、普段あんだけぽやーーーーーっとしててもヴィオラに関してだけは絶対に手ぇ抜かねーとこだな。レンも、あいつふらふらしてるようで案外俺たちのことよっく見てんだよな。そんでその場その時の状況で自分がどう動くべきかってのちゃんと把握してんの。そういう、周りを見る力はすげーなって思うぜ。…それが俺をからかう方向にいったときはイラッとすっけどな。砂月は言うまでもねーが俺にとって全部が憧れだ! いつか俺もって、ガキの頃からずっと追っかけてる目標だからな。でも追いつくだけじゃねー、追いついたら追い抜かして、砂月をも超える男に俺はぜってーなってやる!」

「う〜ん、あと25cmかー。道のりは長そうだね」

「……一応言っとくけど、身長だけの話じゃねーからな?」

「あれ? そーなんだ?」

「……」

「………」

「…………ん? なんだこの間? さっさと次の質問行こーぜ」

「え? …ええッ!? ま、待って待って翔俺まだ言われてない!」

「あ? だってねーもん」

「せめて考える素振りはしてよ俺泣いちゃうよ!?」







下につづきます






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