6位 HAYATO




「あり、もう呼ばれちゃった?うぅ〜んトキヤよりはうえにいきたかったけど、まっ、出番少ない割には健闘したかにゃ!」
「…なんだ、もっとぎゃあぎゃあと騒ぎ立てるかと思っていたが。お前にしてはやけに謙虚だな」
「うん、だってぼく真斗くんのいないおうちに興味ないもん☆」
「それを言っちゃ元も子もないよダディ」
「レン、そいつはダディではない。……はぁ、訊くだけ損をした。翔、さっさと終わらせて次へ行ってくれ」
「らじゃー。まずはいい理由からいくぜ」


『きっと毎日飽きないと思う』
『一家が明るく楽しくなる』


「ん〜まあ確かに。HAYATOって見てて飽きないよね。母さんにいくら追いはられても後ついてって隙あらば抱きついて……ぶたれて」
「HAYATOくんってまるでわんこさんみたいですよね。飼い主さんがだぁいすきなわんこさん!」
「こいつはそんな愛らしいものではない」
「だ、抱きつく……?」
「トキヤ、気にしなくていいぞ。あれは幻だとでも思っていてくれ」
「は?幻……?」
「真斗くんのいけずぅ!」
「だまれ」
「ほかにも多かったのが『おはやっほーで起こしてほしい』って意見だな。おは……なんだこれ。俗語か?どっかの体当たり系アイドルなんかが言ってそうだななんか」
「おはやっほ〜☆全国でたったひとりの大好きな真斗くん!元気かにゃ〜??」
「それで翔、悪い 意見はなんだ」
「『鬱陶しい。』『うるさそう。うざそう。』……っと、言い方ちがうだけでぜんぶこの系統だな」
「うむ。実に的を射ている」
「トキヤと分離している今、俺がその気になりさえすればいつでもお前を葬り去れることを忘れるな」
「またまた真斗くんってば。そういうツンデレなところもだいすきだよっ☆」
「……翔、少しこいつと席を外すが構わず次へいってくれ」
「いやいやいやいや全力で構うってッつーかその長刀どっからだしたんだよなんだよその笑顔逆にこえーよあと半分だから我慢してくれ!!」




5位 トキヤ




「私が、5位……ですか」
「あーあ、なんだいっこ差だったんだにゃ〜。ならもうちょっとアピールしとけばよかった!」
「……」
「視界に入れてはだめだぞ、トキヤ。あれは悪霊の一種だ。安心しろ、俺があとできちんと祓っておく」
「うん。とりあえず長刀は仕舞おうぜ、お袋」
『家事を完璧にこなしてこれそう』
『あんな父がいたら、自慢する!』
『こんなお父さんがほしかった!!』
「ベタ褒めだな」
「ふふっ、自慢のお父さんです!」
「仕事ができて家事もできる。まさに理想の父親ってやつだな」
「ああ。そんなお前と共にあれることを俺は、誇りに思う」
「ありがとうございます。完璧かどうかはわかりませんが、あなたたちや真斗さんにそう言ってもら」
「お、他にもこんなのもあるぜ」


『もっと真斗さんにムラムラしてほしい』


「は、…………はぁぁぁあああああ!!?む、む……ッ!?この流れでなんでそんなものが出てくるんですか!というか、まだいい理由なのではなかったんですか!?」
「いやでもこのひと親父のこと2位にしてるし」
「第一、私が真斗さんにむ、ムラムラする、だなんて」
「しないのか?」
「え!」
「そうか、しないのか」
「え、…っと真斗さん?」
「ぼくはしてるよ!」
「お前は森へ帰れ」
「あの、真斗さん私は、」


『ダラダラしてるとうるさい小言が飛んできそう』
『いちいち味付けとか盛り付けにうるさそう』
『何か堅苦しい。もっとゆるくいてほしい』
『いちいちうっさい』


「翔」
「生温い空気は他所でやってくれ。親父は上位たくさん取ってる半面、それとおんなじくらいこんな理由で下位も取ってるから総合してこの順位なんだろうな」
「むう。たしかにトキヤはなんでもできる。それは認めます。けれどトキヤはワタシがマサトに擦り寄ったりいっしょにお昼寝したりするだけで怒る。心…とてもせまい。この順位にはナットクできない。もっと下であるべきです」
「そ、それはあなたが人の姿でそういうことをするからでしょう!?」
「まぁ確かにたまに細かすぎることあるよな親父って。でもセシル、こんな理由もあるんだぜ」


『お金は…大切です』
『経済面安心ですね』


「な?」
「おお…っ!ナットクしました!」
「し、しないでください!!」




4位 音也




「4位かぁ。へへ、ちょっとうれしいかも!」
「音也はそれほど上も下も取ってねーんだよな。ひたすら中位を独占してる。安定の中間管理職ってやつだな」
「……なんか褒められてる気がしない」
「安心しろ、事実を言ってるだけで褒めちゃねーからな。いい理由は大概『一緒に遊びたい』だの『一緒にいて楽しそう』ってのだぜ。ああ、あとこんなのもあったな」


『一家に一匹』


「俺ペット扱い!?」
「そういやたしかセシルへのコメントにもいくつかあったなこれ」
「やっぱりペット扱いなんだ!!」
「いやまあさすがにペットは行きすぎだろうけどよ、いい弟だと思うぜ、うん」
「俺がお兄ちゃんだよ!!」
「ちなみに悪い理由は『若干うるさそう』『アホも必要なので』などなど」
「うわあさらっと流されたうえにけっこう酷くない…!?」




9位〜7位6位〜4位3位〜1位






backTOP

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -