「つーわけで始まりました第1回格付けし合う家族たち、今回のテーマはずばり『家族にほしい人』司会進行はこの俺、一ノ瀬翔さまだ!そんで回答者は厳正なる諸事情により決定したこいつ」
「セシルです」
「それと残り一ノ瀬家の面々な。そんじゃ早速おっ」
「始める前にひとついいですか、翔」
「なに、親父」
「誰なんですかこの私にそっくりなそれでいて間の抜けきった顔の存在自体が冗談みたいなふざけた男は」
「HAYATOだ。親父は気にすんな。したら気ぃ取り直して始めるぞー。まずはセシルが考えた順位予想からだな」
「yes、一晩じっくり考えました。あの人もほとんどワタシといっしょ。だから、まちがいありません」
「おっ、自信満々だな。そんなセシルの予想ドン!」


一位 マサト
二位 レン
三位 サツキ
四位 ワタシ
五位 ショウ
六位 オトヤ
七位 ナツキ
八位 ハヤト
九位 トキヤ


「……なんつーか……予想っつーよりもはやお前の好みじゃねーか」
「はいっ、ワタシの好みはセケンノソーイと聞きました!ワタシのスキなものはみんなもスキ、ワタシのキライなものはみんなもキライ。ジシンマンマンです」
「誰に聞いたか知んねーけどそれ間違ってるから。ぜってー間違ってるから」



「さてと、イントロも終わったところで順位発表に移るぜ」
「はいはーい!あのさ、ちなみにぜんぶ当たってたら賞品とか出るの?」
「あるぜ。喜べ、俺様が直々に頭撫でてやる」
「頭撫でるって…那月や音也らならともかく、んなのじゃ賞品になんねぇだろ」
「俺だって喜ばないよ!!」
「僕は翔ちゃんになでなでされたいなぁ〜!」
「ぼくも嬉しいにゃ〜」
「そもそも、おチビちゃんじゃ俺たちの頭まで手が届かないんじゃないかい」
「ばかにすんじゃねー!フツーに届くっての!!………おっ、親父くらいなら」
「はいはいあなたたちいい加減そのあたりにして先に進みましょう、まったく切りがない。…ちなみに翔、見栄を張りたい気持ちは分かりますがあなたの身長では精々が音也くらいでしょうし例え届いたとしても私も嬉しくはありませんからね」
「うっせー!だーもう賞品はナシだ!!9位から7位いくぞちくしょー!!」




9位 那月
8位 セシル
7位 レン




「9位の那月はまぁいい意見もそれなりにあったんだけど、思った通りっつーかなんつーか。どべになった最大の理由はこれに尽きるな」


『料理が凶器』


「悪い理由ほぼぜんぶこれ関係だったぜ。8位のセシルは飼いたいだの癒しだのと意見自体はいいもんばっかだったけど、まあ、強いて言うならヒトに負けたんだろーな。で、7位のレン。レンへのコメントで一番目立ったのはなんとなく、とか消去法で、とかだな。あとは那月と同じく味覚やら食費についてもマイナス要素らしい。っつーことでセシルはこの時点でひとつも当ってねーから賞品獲得ならずー」
「えっ、ていうかなんかサラっと行ったね。ええっ、ちょっともっとこうなんというかどきどき感味わうとか、そういう感じじゃないんだ?もしかして1位までずっとこんな感じ……?」
「いや、6位以降はもっとちゃんとやるって。このブロックはツライからじっくりやりたくないんだとよ」
「誰が……?」




9位〜7位6位〜4位 3位〜1位






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