ロックとパティシエファーストコンタクト







ぐぅぅぅぅう


「あー腹減ったー……朝飯は食いっぱぐれるわ、財布は忘れるわ、今日は散々だぜ……昼飯は嶺二に奢らす。ぜってー奢らす」


「おい。貴様」


「んだよ」


「さっきからその不快な音はなんとかならんのか。まったくもって不愉快だ」


「はぁ? 仕方ねぇだろ。俺だって出したくて出してるわけじゃねーし。気になんなら食いもんよこせ」


「ふん。お前のような愚民に渡す食べ物など持ち合わせてないわ……と言いたいところだが、このままでは授業に支障が出る。俺の昼食を分けてやろう、ありがたく受け取れ」


「んだこれ。フルーツサンド? ……まぁないよりマシか……(ぱくり)……こ、これは……! 生クリームはパンがふやけず舌触りが悪くならない絶妙な水分量。果物は種類ごとに大きさを変えそれぞれの食感が楽しめるベストな大きさだ…………ただ、甘ぇ。くっそ甘ぇ。んだよこれ甘すぎんだろ。甘さで全部台無しだわ」


「……俺の作ったものが不味いというのか? はっこれだから愚民は」


「は? これテメェが作ったのかよ」


「そうだが」


「マジか」







友人から


翌日からもこいつ今日は何作ってきたんだって気になりはじめて話しかけはじめてれーじせんぱいの耳にも入り屋上に強制連行しーのそこからなかば無理矢理つるみだしたかんじのあれそれ






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