「翔がいじめるからだよー。ほら謝ってあげなよ父さんかわいそうだよ」 「いじめてねーし! ってか、親父何気メンタル豆腐だよな…………え。俺ほんとに謝んなきゃだめ?」 「あーやっぱ歳取るといろいろ弱くなるっていうじゃん? 母さんもいまいないし翔が行かなきゃ多分ずっとあのままだよー!」 「お前……そういうことさらっと言うけど、それが意外とグサっときてることにそろそろ気づけよ…。はぁーしゃーねーなー親父ー悪かったってー」 「翔……。いえ、私もあれくらいのことで落ち込んでしまい大人げなかったですね。音也の無自覚の棘に比べれば……なんてことありませんでした……」 「あー…いや、俺も冗談にしても言い過ぎたっつーか、まさか親父が本気でそこまで凹むとは思ってなかったから…ごめん。音也のそれはもうなんつーか、いちいち傷ついてたらキリねーからあんまし気にすんなよ…」 「あ、ふたりとも仲直りした? 一件落着、めでたしめでたしだね!」 「仲直りもなにももともとケンカしたわけじゃねーし! ってか、それをお前が言うなぁーっ!!」 三男とお父さん→麻倉 末っ子→友人 |