「これ、スカートの下さ、何穿いてんの。もしかして下着も女物?」

太ももを下から上にいやらしく撫でながらトムが聞いた。静雄は頭を横に振りながら消え入るような声でちがいますと訴えた。

「へぇ、じゃあなに?」

興味本位でぺろりと薄いスカートをめくって真相を確かめる。静雄は狼狽しながら泣き出しそうな声を上げた。まさかの事態にトムは思わず絶句した。

「……なぁ静雄、」
「は、はい、トムさん、」
「お前なんで下何も穿いてないの…」
「…あの、トムさんそっちの方が好きかと思って」

だめでしたか…?顔を真っ赤にした静雄がぎゅっとスカートを握りしめる。静雄にノーパン好きの変態と思われていたということに多少のショックを感じるが、なるほど。こういうのは嫌いではない。自分も案外興奮している。

スカート越しにいきり立った欲望を握り込んでやると、何時もよりも多い先走りがスカートの色を更に濃くした。何回か扱いて静雄の様子を伺うが、静雄はたまらないといったように腰を浮かせて尻を高く突き上げている。握り込んでいない方の手で瑞々しい弾力の尻を揉み込むと、静雄は喘ぎを隠すことなく声にした。

「あっ、あっ…!気持ちいいよぅ…」
「…静雄、お前やらしすぎ」
「ふぁん…っ。だって…久しぶりで…ッ」

とむさん、とむさん、感じきった声で自分の名前を呼ぶ姿はもはや淫乱以外の何者でもなかった。次第に腰がゆらゆら揺れはじめトムの理性を煽る。

「馬鹿、そんなんされたら爆発する…!」
「ぁ、あ…はやくとむさんのいれて…くださ…」
「おい、あんま、煽んな、」

トムは尻を揉んでいた手を唾液で濡らしてから、そのまま後ろの割れ目に這わせた。早急かと思ったが、思ったよりも周りが柔らかかったので、風呂場で静雄が自分で慣らしていたのかもしれなかった。

つぷりと中指を埋めると何時もよりも柔らかいそこがトムの指を締めつけた。ローションでも使ったのが中がぬるぬるとして出し入れもスムーズに行える。早く中にぶち込みてぇなと下品な思考を持て余す。

「んン…んっ……っ、さっき自分でほぐしたんで、大丈夫っす…はやく、ほし…っ」

腰を大きく動かしながらトムを誘う。やっぱり自分で準備してたのかと納得したが、それでも中にいれた指はそのまま、中でぐるぐると動かした。

「あっ、やだ、やだ、足りないい…っ…もっとおっきいの…がいい…!」
「ちょ、おま」

静雄はトムの足元まで体を移動させて、スウェット越しに兆しているトムのものを握った。そのままスウェットと下着を下ろすと、障害のなくなったそれが飛び出し、天を向く。普段なら恥ずかしいと言って自分からはめったにしないくせに、既に充分な硬度を保ったそれを静雄は自らの口で包み込んだ。

「ンっ…」
「はぁ、とむひゃん…すき…」
「っ…おい、くわえたまま喋るな…!」
「やでふ…」

ねっとりと暖かい口内に誘われて、トムは余裕が根こそぎ奪われていくのを感じた。紙のような理性はどこかに飛んでいってしまったらしい。静雄は片手で起立を支えながら、カリの内側を念入りに舐める。決して一番良いところに触れないで、けれどそれでいてトムを深いところまで追い詰めていく。

「おい静雄、やばいって…」
「…ん…ふっ…おっきくなったぁ……」

最大まで育てられたそれを静雄は嬉しそうに眺めてから、自らの腰をその上に持っていく。これからどうなるのかなんてわかりきっていた。

静雄は片手で後穴を広げながら、意を決したようにトムの勃起を向かい入れた。

「んあぁっ…っ!」
「うっ…」

ぬぷんと水音を立ててトムのものが静雄の体に沈む。繋がってすぐに静雄が達した。その衝撃で中が痙攣して、搾り取るような内壁の動きにトムは唇を噛んで耐える。彼の吐き出した精液が黒いスカートにかかって、清楚な制服が欲に汚れたのがわかったが、今は気にしている時間すら惜しい。静雄が達してから間を空けずにトムは目の前の腰を掴んで上下に揺さぶった。

「…あ、ンっ、あ、やだ、いま、動いちゃ…!、あぁっ!」
「自分から誘って、きたんだから、我慢しろよ…!」
「ふぅ…、むりぃ、すぐいっちゃうう、やだっ、らめ、そこだめ…っ、」

支えられなくなった体を前に倒した静雄は、トムの首に手を回して酒のせいでいつもよりもあられのない言葉を発した。

中を擦るたびにびくびくと感じる静雄が可愛くて、トムはもっと気持ちよくしてやりたいと、体をぐるりと反転した。繋がったままの性器がお互いのいいところを大きく抉って、静雄は一際高い声を上げた。

「はぅ…っ!…うっ、ン、ひっ、」
「大丈夫か…?」

両肩に静雄の太ももを抱え込んで一番奥を目指す。高く浮いた腰が辛くないようにと彼の腰の下にクッションを仕込んで、一気に引き寄せた。

「ひぁんっ、とむさ、とむさ…っ」
「…っ」

ぎゅうと静雄の両腕に力が入って、回された背中がぎりりと痛む。彼の爪がTシャツ越しに刺さる。それほど深く刺さることはないが、きっと赤くひっかき傷ができてることだろう。

それでも痛みよりも快楽の方が大きくて、次第に痛覚も麻痺してきた。無我夢中で腰を打ちつけると、静雄が律動にあわせて嬌声をあげた。二人で獣のように息をして、じっとりと汗で濡れた体が滑る。

トムにもだんだんと限界が見えてきて、肩に乗せていた静雄の膝同士をくっつけて、より狭くなったそこに自身をピストンした。

「あ、っやべ、いきそう」
「っひ、んっあ、ぁっ、あ、あっ、くださいぃっ、あっ」
「んっ、しずお、悪い、中にだす…っ、いく、いく」
「あっ、あぁっ…!」

トムが静雄の中で爆ぜる。静雄は恍惚とした表情でそれを受け止め、びくびくと脈打つトムのものをせつなく締め付けた。清楚なセーラー服には幾重にも皺が寄り、所々に精液が飛び散っている。はぁはぁと肩で息をする静雄に倒れこんで抱き締めると、向こうもぎゅうと抱き締め返してくれた。

「大丈夫か…?」
「だ、だいじょぶっす、すげぇ、きもちよかった、です」

お互いの声と吐息がすごく近くて、耳がくすぐったかった。じんじん火照る体が触れ合って心臓の音も心地良い。そういえばこうやっていちゃいちゃするのも久しぶりだよなぁとトムは思い、もう二度と見れないかもしれない恥ずかしがり屋の恋人の積極的な姿を網膜に焼き付けておこうと思った。

しかしその翌日、そんなトムの脳内を盛大に裏切って悩ましい太ももをさらしたピンクのナース姿で現れた静雄は、呆然とするトムの服を脱がせながら「し、診察のお時間です…!」と、大いにトムの下半身を誘惑するのであった。















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