「……もっと強く吸ってみて、」
「んっ……」
ちゅううと精一杯に俺のを頬ばるアーサー。吸われると先端に軽く歯が当たった。
偶然なのかわざとなのかかはわからないが、一番敏感な所を刺激されて射精感がずっと高まる。やばい、気持ちいい。
「…っ」
危うく声を出しそうになってしまった。初めてやってもらった時はたどたどしくて、こちらは余裕の表情を見せていたのだが、最近はそうもいかない。いつの間にこんなに上手くなったのだろうか。
「…美味しい?」
思考を逸らすようにアーサーに話し掛けて、の髪をくしゃりと撫でる。一瞬反抗的な態度で睨まれたが、上目遣いじゃ逆効果だよ坊ちゃん。
「でかくてやりにくいんだよ、」
ぼそっとアーサーは呟いた。褒めてくれてありがとう、と言ったら、褒めてねぇよ馬鹿!と返ってきた。唾液でぬらぬらと光る唇がとても扇情的だ。
「……んむ」
再度ペニスに唇を当てられ、生暖かい体温で包まれる。アーサーに育てられたペニスはどんどんと硬度を増していった。下から先端に向かって舌でなぞられたかと思えば、指に輪を作り不規則な速さで扱かれる。口と指、更には緩急をつけての動きに、どこで覚えてきたのそれ、と舌を巻いた。ちょ…お兄さんそろそろ限界なんだけど、
「アーサー、」
全部飲んで、と、ほとんど吐息で囁くと、アーサーは根元まで大きくペニスをくわえ込んだ。そして下から絞り出すように強く吸われる。
「……っ!」
瞬間熱が弾け、アーサーの口内で数回に渡って精子を吐き出した。苦いのか全部は飲み込めないようで、アーサーの唇は受け止めきれなかったそれでとろとろしていた。拭く?と聞いたら、いい、と舌を出してぺろりと舐めとった。
「ありがとアーサー。」
アーサーの耳元に手を添えて、ちゅ、と額にキスをした。そのまま耳の付け根を撫でてやると、一瞬くすぐったそうな顔をしたが、すぐに気持ち良さそうに目を閉じた。昔からアーサーはここを撫でると大人しくなる。きっとこれは無意識の行動で、多分本人はわかっていない。
「坊ちゃん、ここ触られるの好きだよね、」
気持ち良いの、と軽く聞いたら、別に気持ちよくなんかない!と真っ赤な顔で叫ばれた。ついでに手も出てきたので、体に数発いいのをもらってしまった!
あーあ。いつまでたっても素直じゃないんだからと思いながら、同時にそんな恋人の行動が可愛くて、思わず笑みがこぼれた。俺は心底こいつに惚れているらしい。
「ニヨニヨすんな気持ち悪りぃ!」
アーサーは相変わらず口は悪いけど、後でそんな口が利けないようにしてやればいい。
さて、今夜はどのように頂こうか?
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