「早く…静雄のくれよ…!」
「…まだちょっとしか慣らしてないじゃないですか!んな煽らないでくださいよ!」
「俺がいいって言ってんだろ…」
指だけでは足りない。もっと奥の深いところまで欲しくて静雄を見つめた。数秒見つめ合った後に諦めたように静雄は言った。
「あーもう、後で文句言わないでくださいね…!」
念を押して静雄が自らのズボンを寛げる。ズボンの中からはビンビンに充血したペニスが顔を出し、相変わらずの大きさに息を飲んだ。やっぱりでけぇ…
静雄は近くにある引き出しの小箱からコンドームを取り出し自らのに装着する。別に気にしなくてもいいと言っているのにそこは譲れないらしく、毎回律儀に付けていた。
「んあ…」
体勢はそのままに切っ先が穴へ入り込んで、圧迫感が体を蝕んだ。体がずしりと重くなるに比例して、革張りのソファがギシリと軋んだ。
全て収まったのを体で確認し、静雄を見上げると端正な眉を寄せてとても色っぽい顔をしていた。俺は挿入時に見せるこの余裕のない静雄を見るのが好きだ。
「はは、お前も十分、エロい顔、してんぞ」
「…もう、いつも恥ずかしいから見ないで下さいって言ってるじゃないすか…!」
ばつが悪そうにふいと顔を背けられる。喉奥からくくくと笑いが込み上げてきて、こうやって恥ずかしがるところが年下っぽくてからかいがいがあるよなぁと思った。結合部分がギチギチ音を立てて根元までしっかり静雄を飲み込む。
「トムさん…痛く、ないすか…?」
「あ、だい、じょうぶ…っ」
多少の違和感はあるが痛みはそれほどではなかった。心配する静雄をよそに、早く突かれてぇなとひとりごちる。
「ん、動きますよっ…」
「……んあっ!」
「トムさん、トムさん…っ!」
「は、あぁっ…あ、ふぁ、はぁ、やべ、奥、おく、気持ちい…!」
かけ声と共に一番気持ちのいい前立腺を突かれて本能のままに喘いだ。余裕があるのは挿入後の一瞬のみ。動いていない時だけだ。律動を開始すされると静雄の顔を見たりからかったりという余裕もなくなってしまい思考が知らないどこかへ流される。
体が揺れるたびに大の男2人を乗せたソファの金具がミシミシと音を立てる。
…ソファには悪いが、狭い空間で汗まみれの静雄と抱き合うのは大好きだから止められない。
「やべぇっ、トムさんの中すげぇ気持ちいいっ…!」
「んん、っあ、あ、静雄…」
「あっ、すみませ…先に出し、ます…っ」
「えっ?、あぁぁ、あっ!」
急にピストンが早くなったかと思うと、静雄は体を大きく震わせながら呆気なく吐精した。数秒経って射精の波が収まったのか、静雄は面目なさそうに俺の胸にもたれた。
「おま…早ぇよ…俺まだイッてねぇし…」
「す、すんません…」
思わず愚痴を零すと静雄は体を小さくして、トムさんの中気持ちよすぎました。と素直に白状した。
「しゃーねぇ、可愛いさに免じて許してやんよ」
すみませんと再度謝りながら静雄は萎えたペニスから役目を終えたコンドームを取り外し、くるくる口を縛ってティッシュにくるんでゴミ箱へ投げ入れる。手慣れたものだ。
今更ながら会社備え付けのゴミ箱に捨てるというのはとても悪い気がしたが、セックスの場所に会社を選んでいるあたり罪悪感もなにもあったもんじゃない。
(よく考えたらデスクの引き出しにゴムを常備してるあたり、もう完全にアウトなんじゃないか、)
…考えたら負けだとその罪悪感を放棄して静雄を見ると、箱から新たなコンドームを出そうと手を伸ばしている所だった。それにいち早く気づいた俺はぐいっと静雄の首に腕を回して、キスを仕掛ける。
「もうゴムは使わなくてよくね?」
「え…っ、いや、でも、トムさんお腹こわしたりしたら…嫌ですよ…!」
「大丈夫だからさ、それより…」
中に、出せよ。
わざと耳元で囁くと、不意打ちのキスとセリフに真っ赤になった静雄が、あ、いや、でも、とかなんとかごちゃごちゃ言って、はぁとため息をひとつ吐いてから、覚悟を決めて素直に頷いた。
「……任せてください」
言うと静雄はすぐに硬度を取り戻したペニスを体内に入れてガツガツと前後に動かした。俺の口からもひっきりなしに声が漏れる。先ほどより直に感じられるようになった体温に愛しさと安心を覚えて、俺は本能のままに射精した。
白いソファと大型犬
は、初めて静トム書きました…!
どきどき…
右トムたぎる!!もっと書きたい!!
(0716)