How beautiful you are´



 洗脳されているという事実を知りながら、わたしはその支配から逃れることが出来ない。言葉と思考だけは自由だが、DIOを見ればどのような命令でも従ってしまう。――わたしはわたしの体が恐ろしい。人の思考など簡単に操れてしまうのだと肉の芽は言っているのだ。

 今のわたしはDIOによって貫かれたまま石壁に背中を押しつけられ、DIOはわたしの胸に吸いついたり首筋を甘噛みしたりしている。


「もう解放してくれ、DIOッ……!」

「ふん、お前も強情な奴だな、ニジムラ。お前がそこまで抗えるとは思いもしなかったぞ。嫌だ嫌だと言いながらもおれの下でほどけていくお前を見るのは……意外と楽しいものだ」


 わたしの言うことを聞かない体はDIOを受け入れ、快感を脳にビリビリと伝える。DIOに全て差し出してしまえと囁く理性と、逃げ出したいと叫ぶ本能がせめぎ合う。上がりそうになる嬌声は腕を口に当てて押さえ込んだ。


「泣くな、お前を食らい尽してしまいたくなるじゃないか」


 揺すりあげられて快感がスパークする。涙が滝のように溢れ、頬はもちろん首筋までぐっしょりと濡らしていく。


「ニジムラ、さっさとおれに全てを任せてしまえ……おれとお前の体の相性はこれ以上なく良いだろう?」


 それはDIOの肉の芽のせいだ。肉の芽がそうしているのだ。わたしはヘテロであり、普通ならば男を好きになることなどない。

 たとえ口汚く罵ったとしても、この男は愉快そうに笑むだけ。反抗さえ面白いと哄笑するばかり――悔しい。そう、わたしは悔しいのだッ!! わたしにDIOを倒す力がないことが! こいつに体を蹂躙されていることが! くそ、日本へ帰ったらどうにかしてでも空条家を見つけてやる。DIOの館の位置を詳しく細かく星屑十字軍に教えてやるッ!!


「その反抗的な態度と表情がおれを煽っているとお前は分っていないようだ」


 DIOの体と石壁に挟まれて押し潰されそうだ。さっきよりも大きくなった下半身から聞こえる粘着質な音と、ズンズンと脳天へ響く快感に思考が切れ切れになる。わたしは、わたし、は――








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 ストーリーも何もない、ただの繋ぎパート。長くしようとしたけど出来なかった\(^o^)/
2013/08/30

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