04
「母さんこの人たち誰――?!」
時計の針も四時を回ったし、そろそろ帰てくるころと思てれば、リボーン、ビアンキ、ツナが帰てきたね。
「あらあらツッ君慌てちゃって。今日から一緒に住むフェイタン君とその家族よ」
「初めましてね、ワタシフェイタンよ」
「同郷! 同郷!」
「お前中国出身か? なら一緒よ」
自己主張するちびっこに膝をついて挨拶する。ワタシは向こうでも中華系だたね、同郷よ言てさしつかえないよ。頭をなでてからナナママンに引き渡した。モジャモジャ頭のガキも同じく引き取ってもらた。
「イーピンが懐いたー?!」
『おいフェイタン、早く紹介しろ』
『ナナさん、これお替りー』
『ちょっと待つねクロロ。話には順序と言うものがあるよ。シャルは遠慮することを考えた方が良いよ』
シャルがナナママンの手作りプリンのお替りが欲しいと皿を振てるから電話横のメモ帳を投げて止めた。言て聞く奴じゃないね、メモで怪我するような軟弱ものでもないけどね。でも代わりに隣に座てるマチに殴られてるよ。
「今日から縁あてここに居候することになたよ。あの黒髪がクロロ、金髪がシャルナーク、ピンクの髪がマチで残りがヒソカね」
「一人だけ説明がひでー!!」
赤ん坊――リボーンがワタシを見あげて言た。
「オメーら……何もんだ? 堅気じゃねーだろ、血のにおいが濃すぎる」
『さっそく赤ん坊にばれたよクロロ、説明して良いか?』
『好きにしろ』
『クックック……同類のにおいがするね☆』
『ヒソカは少し黙てるよ』
プリンを黙々と食べてるクロロは威厳もへたくれもないね。横でヒソカもプリン食べてるけど、見れば見るほど奇妙な図ね。スプーン持ちながらプリンを前にして怪しげな笑い声上げるとか、ただでさえ変態なのにもと変態ぽいよ。
「何を内輪で話してやがる」
リボーンが銃を取り出す。他の奴らには一瞬で取り出したようにしか見えないかもしれないけど、ワタシたちにとては遅すぎるよ。
「ワタシはただの通訳、決定権があるのは団長であるクロロね。クロロに許可を取らないと話すこと出来ないよ」
リボーンが取り出して構えたと瞬間、ワタシは足を踏み下ろして銃を踏み落とした。ビアンキが目をカと見開いてポイズンクッキングを飛ばしてきたけど纏してるワタシには効かないよ。
「テメー……」
「効かない?!」
「平和的な話し合いに武器は無粋ね」
「この人つえー!!」
「黙れダメツナ」
ツナがリボーンにとび蹴りされて倒れた。着地したリボーンが間合いを取りつつ睨みあげてくるのがなんだか心地良いね。ゾクゾクするよ。
「お前の思た通り、ワタシたちは堅気じゃないよ。盗賊ね」
「盗賊――?!」
「ここでは名を知られてないけど、実力だけはどこにも負けないね」
リボーンがチラリとワタシに踏みつけられた銃を見た。
「想定外のことがあてアジトに帰れないから、住む場所探してた。そしたらナナママンが拾てくれたよ。ナナママンには恩があるからなにもしないよ」
私はポケトに手を突っ込み、リボーンが構えるのを楽しみながらとあるものを取り出した。棒付きキャンディ。
「恩を仇で返しはしないね」
包装を取り舐めた。やはり甘いね、一人で食べきれる気がしないよ。
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