03



 ナナママンと接触するため、並盛商店街に円を張る。昨日綱吉のオーラを覚えたからそれに似たオーラを見つければ問題ないね。


「――来たね」


 ワタシは路地裏から出てブラブラと歩き、不自然でないよう近寄た。と、汚い感じの男がナナママンに近寄っていく。あれは――原作なんてもう良く覚えてないけど、スリの三郎とか言う奴だたね、確か。三郎がスるのを見て、高速で走り寄りその手から財布を奪う。急に自分の手から財布が消えたことに驚いてるね。


「お姉さん」


 ワタシはトトと走り寄てナナママンに声をかける。


「あら、私のこと?」

「そうね。お姉さん財布落としたよ」


 三郎がこち見て目を剥いてるけど、ワタシに追い付けるはずないからお前には無理よ。


「あらっ! 有難う、ボク!」

「別に良いよ」


 首を振て言えば、ナナママンはワタシの肩に手を置いて力説しだした。


「お礼しなくちゃね! ボク、何か欲しいものある?」

「えと、じゃあアレ欲しいよ」


 ワタシが指したのは大きな渦巻きキャンディ。一度あれを黙々と食べてみたかたよ。今まで機会なかたけど、良い機会ね。


「分ったわ!」


 ワタシはキャンディを買てもらい、家に招待された。こういう時背が低いのは得ね、圧迫感がないからすぐ態度が軟化するよ。


「フェイタン君はどこに住んでるの?」

「黒曜ランドね」

「あら、そうなの――って、あそこ廃園になってなかった?」

「ワタシとワタシの家族、今家ないよ。今日はワタシ買いだしに来たよ」


 同情を引くと言ってもナナママンのこと、家なき子と言えば勝手にそちで盛り上がてくれるよ。


「……よし、フェイタン君!」

「どうしたね?」

「このお家に来なさい、その家族と一緒に!」

「でも迷惑かかるよ」

「いーえっ! フェイタン君は今日お財布を拾ってくれたじゃない、そのお礼だから気にしなくて良いのよ」


 宿ゲトね。

 ワタシ以外みな日本語分らない言たら、それは大変そうね、通訳お願いね、と言われた。利用したワタシが言うのも何だけど、ホントにナナママン大丈夫なのか?


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