タイトル未定(ネタ作!のジョジョメロン&人生三回目ミルキ話)



 珍しく兄貴が仕事以外でメールしてきたと思ったら、ハンター試験に付き合えというものだった。それってキルアも受けるヤツじゃなかったっけ……漫画みたいにブタ君扱いはされてないけど、キルアには「継承権押し付けて逃げたクソ兄貴」ってことで憎まれてんだよね。

 兄貴の命令だし給料出るし、仕方がないから前世ルックに変装して登録名もイルーゾォってしたんだ……け、ど。


「なっ、メローネ!?」

「え……イルーゾォ!? ああ、イルーゾォじゃん!」


 主人公組の後から入るようにして目立たないように目立たないようにとコソコソ入った。だけど原作で人の腕をカットするという暴力的な初登場を飾ったはずのヒソカはそこにおらず、更なる変態がその立場になり変わっていた。

 世界が違うし見た目も違うし、今世では前世での知り合いは一人もいない。いや、いなかったというべきかもしれない。片目を布で隠し服も乳首が見えそうっていうか丸見えな変態ルックの男は、胸に四十四番と書かれたプレートを付けている。

 イルという単語に反応してキルアがオレをバッと振り返ったが、すぐに別人と見て取って安堵のため息を吐いてる。もう一人の兄ちゃんだとは分ってくれなかったのかと思うと寂しいけど、変装してるのがバレても虚しいのでなんとも言えない。


「ここで会えるなんて思いもしなかったな。イルーゾォだけ見つからなかったから、もしかしたら生まれてないんじゃないかって話まで出てたんだよ」


 ヒソカもといメローネは横にいた受験生を蹴って飛びあがり、オレの正面に軽やかな着地を果たす。あの受験生どう見ても肩の骨が陥没してます有難うございました。メローネから逃げる間もなく抱きしめられた瞬間、鳥肌が物凄い勢いで腕を這って行った。うげぇ!!


「くっ! 抱きしめるな!」

「お得意の『許可しない』? 懐かしいね」

「顔を舐めるな、キスマークを付けるな!」

「ちょっと最近食生活が乱れてるんじゃないの? 汗の味が悪いよ」

「そりゃ脂汗だからだよさっさと離せ!」


 よりにもよってなんでコイツと会わなきゃいけなかったのさ! まだペッシ(マンモーニしかし暗殺チームの天使)とかソルベ・ジェラート(暗殺チーム内のバカップル)とかがいるだろ? あの三人なら平和に再会の挨拶ができたのに!


「あれ?」


 メローネが突然、何かに気付いた様子で目を丸くした。オレを抱き締めてた腕を解くとジロジロと上から下まで眺め、にんまりと笑顔を浮かべてオレの股間を鷲掴みにした。


「ぎゃぁぁぁ!!」


 突然握られたことがショックだったのと握られた痛みとで悲鳴を上げれば、周囲から憐憫の視線が送られる。イルミは「あーあ」と言わんばかりに肩を竦めただけだった。兄貴の癖にオレを見捨てるの!? ねえ見捨てるの、ねえ!!


「あはっ! 今度は男なんだ!」

「こ、ここっ、こっ」

「鶏みたいな鳴き声だね」

「これしきの事、これしきの事っ!! 別に痛くなんてないんだからね!」


 受験生の一人がボソリと「いや……痛いだろ」と呟いてた。痛くなんてないって言ってるだろ!

 誰か助けて、こいつを止められるなら誰でも良いから! この際なら顔は怖いけど真面目なリゾットとかキレやすいけどメローネよりは常識的なギアッチョとか兄貴肌のプロシュートとかでも良い!


「イルーゾォは可愛いね」

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 オレはメロン野郎を突き飛ばして逃げた。もう帰りたい。







+++++++++
 ストレス発散50分執筆。明日(寝て起きたら)からまた頑張る。使用ネタは彼は実は女の子だったのですからイルーゾォ元々女ネタと、変態が変態に成り変わり。タイトルは全然思い付かなかった。
2013/05/26

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