語物るが繋げる物語



 傭兵集団ヴァリアーボス・ザンザス、凶弾に死す――その報はマフィア界を瞬く間に駆け巡った。

 ある者はまさかと笑った。なにしろあの男がそう簡単に死ぬはずがない、殺しても蘇りそうなザンザスをどうやって殺すというのか? さても一度は死んだとされたザンザスである、今回も誤報であろう、と。

 ある者はまさかと青ざめた。かのザンザスと拳を交え、父を親戚を断罪した男とその仲間達だった。彼らは、最近めっきり疲れきった様子であったザンザスを知っていた。まさか――では彼は、本当に?

 ある男達は彼らのボスの遺骸を丁寧に屋敷へ運び、内々で葬儀を上げた。霧部隊の隊長である男の一言は幹部達を微笑ませ、それは和やかな式であったらしい。

 「さようなら」ではなく「行ってらっしゃい」で送られたかの男は、果たして何を望み、何処へ行ったのだろう? それはきっと霧の男と、彼本人が知っている。









「待たせたなぁ、マチ。テメーの唯一無二の――大親友様が来てやったぜ!!」












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 始まるかもよ!
12/09.2011


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