輝々
星屑DE桃太郎2(終)

 ヴォルデモートはレイノにきび団子を貰い旅立ちます。本当の息子だと思い込んでいるセブルスは男泣きに泣きましたが、産んだ覚えのないレイノは気楽に「いってらー☆」と彼を送り出しました。




 鬼が島への途中で犬ことベラトリックス、猿ことルシウス、雉ことピーターを従え、ヴォルデモートは将軍に恩を売りに敵の居城へ乗り込みました。

 鬼の頭目はハリーといいました。勇者になるため生まれるはずが、希望通りでない女に引き上げられた挙句真っ二つに頭からカチ割られたのです。ハリーは怒っていました。彼の額には特徴的な稲妻形の傷がありました。――彼です。

 いざ尋常に勝負、と二人は戦いました。結果はもちろんハリーの心肺停止で、辞世の句は『母の胸 奪ったお前 死の飛翔』でした。季語はあえて無視です。




 ハリーに誘拐されていた将軍の娘はハーマイオニーといい、女房のパンジー、アメリアと一緒に牢に閉じ込められていました。ヴォルデモートが三人を爽やかな好青年の顔で救い出すと、少女達はその魅力に骨抜きになってしまいました。それを見たベラトリックスは嫉妬に狂い、三人を突き殺してしまいました。

 ヴォルデモートは怒り狂い、ベラトリックスを雉鍋にして食べました。そして犯人の証拠を隠滅すると、罪をハリー一人になすり付けて将軍に報告しました。ルシウスとピーターはヴォルデモートの恐怖政治に、彼の都合のよいように証言せざるをえませんでした。

 財宝と地位を得たヴォルデモートは意気揚揚と家に帰りました。するとどういうことでしょう、家の物干し竿には黄色いハンカチが大量に干してあります。ヴォルデモートは涙を流しながら家に帰り、両親を都の屋敷に引っ越させたのでした。














ハリーファンの皆さまごめんなさい。

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