輝々
ちっちゃくなっちゃった☆その6!

 アメリアちゃんとか、デコリーンと一緒に遊んだ。てか十一歳の私、良くやった! デコとお友達なんてヒャッホイだよ! スリザリンだからセブも喜んでくれたんじゃないかなぁ? そりゃあ母親似でグリフィンドールに入るっていうのもありだったかもしれないけどさ、セブには『グリフィンドール』に関する良い思い出ってのはないだろうし、これが最善かな。

 パンジーも入れて四人(クラッブとゴイルは空気。てかまだ食堂から帰ってこない)でしゃべってると、なんだか慣れた視線――観察するような、舐めるような視線を感じた。もうだいぶん慣れたけど、ウザいし邪魔なんだよね。昔から見られてるけど、一体何なんだろ、コレ。セブを脅す目的ならこんな目で見ないだろうし、ううむ、本当に気持ち悪い。だいぶん慣れたけど、これが芸能人ってことなのね、そうなのね? それなら良いわ、分かったわ私!――何の芸能マンガだ、何の。今どき流行らんだろ、コレじゃ。

 と、急にその視線がなくなった。顔をそっちに向ければ、セブが談話室に入ってきてた。


「あ、セブー!」

 両手を上げてセブを呼んだ。目元に入った皺が色っぽくて素敵よパパ! 年上の色気が垂れ流しでうっかり惚れちゃいそうだよ。


「教授、レイノはこんな幼い頃から才能に溢れていたのですね! 僕も負けていられませんよ!」


 デコがセブに咳きこむように言った。子供相手に大人げないよドラちゃん。まあ、気持ちが分からんでもない。幼児に負けてどうする。


「ああ、昔から寂しい思いをさせてしまっているが――」


 セブに抱きあげられた。アメリアちゃんが微笑ましそうに笑ってる。だって親子だもんね。


「自慢の娘だ」


 子供になんか自慢してどうするのさ、セブ? 嬉しいんだけどねー!











 セブとほのぼのしてから、一体どうしたのか聞いた。セブが談話室に来るなんて――実際に今来たんだけど――想像がつかないよ。寮監だとしても寄りつかないようなイメージがある。


「え、明日の魔法薬学休講にするの?」

「ああ。明日は一緒に遊びに行こうか。どこが良い、どこに行きたい?」


 時間割をさっきアメリアちゃんに見せてもらったけど、明日私は魔法薬学の授業がない。今日の二限目にはあるけどね。にしてもジジイ、やっと休みくれたのかあのドケチめ。


「じゃあ私――」


 セブは目を丸くした。ドラコやアメリアちゃんやパンジーも不思議そうに首を傾げた。子供が行きたいって言うのは動物園とか遊園地かもしれないけど、私精神年齢二十代だもんねぇ……そんな、セブも楽しめないような場所は却下ですよ。

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