輝々
四苦八苦の一つ

夢「愛別離苦! 愛別離苦!」

リ「ど、どうしたのさ、遂に言語中枢までおかしくなったの?」

夢「んなわけがあるか! ハロウィンと、愛し合っているはずの私たちの別れを嘆いてるんだよ!」

リ「病院に行こう、鈴緒」

夢「ついでに、何の病院かね?」

リ「今からならまだどうにかなるかもしれない。一緒について行ってあげるから、ね? 行こう、心療内科に」

夢「貴様が行け」

リ「この座談会で僕、三度も殴られたよ……」

夢「鉄拳制裁という言葉を知らんのか」

リ「知らないよ!」

夢「だから最近の若者は軟弱なんだ」

リ「最近というほど僕、若くないんだけど」

夢「じゃあさっさと三途の川あたりに行けば良いのに」

リ「どこ、それ。そこで何するんだい?」

夢「ここではないどこか。――積むんだよ。一つ積んでは父のため、二つ積んでは母のため」

リ「何を積むの?」

夢「石」

リ「うつ病になりそうだね」

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