輝々食べないと殺されそうです
「はい、どうぞ」
手作りだから食え、と渡したのは、可愛らしくラッピングしたクッキー。レイノの表情が瞬時に硬直する。
「あ、アメリアさん……? 私がお菓子食べれないって知ってるよね……?」
お菓子というか、そのお菓子の糖分というか。そうせつせつと説くレイノに、アメリアはニッコリと笑いかけた。
「私のママが作ってくれたの。食べるわよね。――ね?」
レイノは有り難く頂きます、と引っ込んでいった。アメリアは後で、味の感想を聞くつもりだ。
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