魔法使いの蛇



 魔法×セクピス。セクピス(SEX PISTOLS)は友人に借りて読んだら凄く面白くてびっくりした。BLでここまで面白いのはそうないのじゃないかと思うけど、元々味見程度だったBL関係の刊行物は最近(ここ二年くらい)新規開拓も新刊購入も(Flesh×Blood以外)してないので「これが一番面白い」とは言えない。

 セクピスを知らない方への簡単な説明。人間には猿から進化したヒトと、それ以外子動物から進化したヒトが存在する。猫、熊、犬、蛇などを祖とする彼らは斑目(まだらもく)と自称しており、魂の姿とヒトとしての姿の二つを持っている。斑目としてのミラクルな特殊能力(魔法とか)は無い。

 夢主はセクピス世界で生まれ育った15歳。純血のマムシ系の母とジャーマンシェパード系の父の間に生まれた混血の斑目で、体質的には母に、性格は父に似ている。つまり変温動物で寒さに弱く、同じチーム相手(仲間と判断した相手)には社交的だが、敵に対してはかなり獰猛。

 気が付けば家族全員で異世界トリップしており、ホグワーツからの入学案内が届いて「もしかしてこっちの世界の斑目が通っている学校?」と(蛇・獅子・穴熊・あと何だっけ)校章で勘違いする。しかし案内役(スプラウト先生かフーチ先生かどっちか)に連れられてダイアゴン横丁に来てみれば……あれ、斑目じゃない? だが動物もどきの方々は斑目にも見える。マクゴナガル先生は猫、スネイプ先生は蝙蝠。

 イギリスの寒さ(八月だからと油断)のせいで横丁を歩き回っている間に倒れた。それに大騒ぎが起き(ものすごい低体温)野次馬達は「教師なら安心だ」とかなんとか言って、薬草を補充しに問屋へ来ていたセブルスに夢主を押し付ける。スプラウトだかフーチだかもそこに合流――薬草関係の人か良いからスプラウトかな? 薬草園の薬草を取りに帰ったスプラウトの代わりにセブルスが夢主の看病を続け、十分暖まった夢主が目覚める。

 夢主はセブルスを斑目仲間だと勘違いして好意を示したり、勘違いだったと分かってからもついセブルスに対して好意的な態度に。同じ理由でマクゴナガル先生にも態度が柔らかい。地下のバジリクスとは変温仲間であり、二巻の事件は始めから犯人を知ってた。が、言わなかった(どうでも良くて)。



 こんなのってどうかなぁと。
2012/09/21


2012/09/21
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