そはセピア色の



 NARUTOのイタチ――兄貴転生。三歳くらい年上で、転生時のお願い(懇願)のお陰で確実に写輪眼が開眼する&バサラの技(一部)が使える。使えると言っても主人公格(だてむねとかユキムラーとか)の能力なわけがなく、人の体力奪ったり命奪ったりするとファイト一発できるアレ。忍んでない忍や自責の塊や一人SMのアレ。

 とある事件から自虐・自責に走るようになるが、元々の性格はチキン照り焼き部じゃない予測変換仕事しろ。性格はチキン。つまりある意味勘違い主となるんだが、本人は自分を責めて罵倒して卑下しているため他人の讃辞を聞いてない。右から左へ素通りさせている。元は(死なないために)強かったが、某事件後は(自傷のために)忍務をこなしてたら更に強くなった。それなのに他人からは『控え目で(自責)、強さを傲らず(自虐)、優しい(内罰)』との高評価を受ける。ああ止まらない勘違い。

 心の拠り所であるイタチとサスケを溺愛し自分の身を削っても二人のことを優先するため、兄主の身を案じたフガクにより引き離される(一人暮らし開始。でもお手伝いさんが来るよ)。二人と会っちゃ駄目の禁止令が出てからはストレス発散のため暗部の仕事にのめり込み、ああ気がつけば総隊長。ストレスとかストレスとかストレスとかを忍務にぶつける生活(三年)を送っていたらイタチが暗部入り……だ、と? あれ、これってもしかしなくても原作入りフラグではないでしょうか。

 闇に潜むのが大得意な兄主だから自らうちはを調べ上げ、そろそろうちはの一斉蜂起=大虐殺の時期だよヤバい。弟を大量殺人犯になんてさせるわけないじゃんバーカバーカと兄主が虐殺を決行、呆然と立ち尽くすイタチとサスケの出来上がり。兄主との記憶なんてもはやあやふやなサスケは兄主を怨み、事件の背景を知っていたイタチは嘆き叫ぶ。

 そしてそのまま兄主は『受け入れなければ殺す』と暁入り。弟から怨まれているに違いない(半分正解)と自虐……ちょっと頭のネジが吹き飛んだか外れたか、鎌を持った白髪の某一人SM幽鬼みたいな状態に。「もっと痛みを!! フハハハ!」という。鬼鮫が可哀想。

 木の葉崩し時に数年ぶりに兄主を見たイタチは泣き、サスケはドン引き。暗部時代に二年くらい関わりがあったナルトとか顔見知り以上友人以下の関係だったカカシとかは無視して、愛しい弟のため大蛇丸を抹殺。結界なんて闇の婆娑羅の前じゃ意味ないよ……三代目生存良かったね。でもイタチに無理難題押し付けようとしたのは怒ってるんだよ、と言うことで片腕を切り落とした。五代目フラグ。

 三兄弟のすれ違いと愛の話。愛ゆえに全ての罪を被り兄弟からの罰を待ち続ける長男、真実を知るがゆえに苦悶し続ける次男、幼さがゆえに兄を怨み続ける三男。……これバッドエンドじゃないか?


2012/04/24
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Comments

2012/11/13/from りげる
よ、よみてー!
すごく楽しそう!
殺伐としてるの好きなので読んでみたいです

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