出奔出奔また出奔



 ゲームにはあんまり興味がなかった高校生(♂)の転生トリップ。ゲームより雑学の本を読む方が好き。


 子供を守ったとかそんな恰好良い理由じゃなく、居眠り運転の車と自転車が接触事故。オレ死んだ――と思ったら赤ん坊。

 弁丸って誰、真田? 真田幸村しか覚えてねーよこのおっさんは誰だ。側室の子だったからか正室さんからはあまり好かれず。母もはやくに死亡。歳の離れた兄貴は上田城にそんなにいないからいてもいなくても一緒だったり。

 戦国乱世だからオレ死んじゃう! と内政チートか産業チートを目指すが、四歳児の話を真剣に聞いてくれる大人がいるわけがなく。誰も手伝ってくれないならオレ一人でやるわい! と親父様におねだりして草庵を貰い受け、一人で石鹸を作ったりなんだりかんだり。家臣たちは役に立たないので里に降り、そこで肥料に関するアドバイスしたりして生活向上を目指して優しい若様化。噂を聞きつけてきた商人に石鹸を売らせたり何だりかんだりで金を貯め、「オレ――上田を出るわ……」。第一回弁丸出奔。

 参りましたは奥州伊達氏のお膝元。ゆっきー四歳、むねぴー六歳。いえーい疱瘡で隻眼ストーリーは終了済みだぜ! 数カ月奥州で遊ぶも連れ戻される。そこで佐助の登場、監視役ですね分ります。逃亡しないようにストッパーなんだろうけど凄くむかつく。

 忍を人扱いするしない――は、適当。どうせどっかから監視されるくらいなら隣で見ろと草庵に連行、手伝わせたり。何をしてるって、今度の家で資金を貯めてるんだよ言わないけど。石鹸作ったりほうぼう歩きまわって(もしくは馬で)田畑を見たりなんだり。

 五歳で佐助がいない時を狙い第二回弁丸出奔。市井で「家出若様」の名前で有名になるとか。今度は越後に行ってみました。そして上杉さんと会ってしまったり。「こころざしたかきかいのとらのわこ(志高き甲斐の虎の若子)」とか呼ばれるんですね分ります。しばらくお世話になって、連れ戻される。第二回も失敗。

 流石に二度も家出をしたからか軟禁。ここらへんから佐助をこき使い始める。だってストレスたまるんだもん。佐助団子買って来い。買ってくるのがあれなら佐助が作れ。そしてオレは暇だ。遊べ!

 (佐助が)我慢に我慢を重ね、七つか八つで再び家出を果たす。第三回弁丸出奔。今度はもっと遠く――四国あたりまで行こう。佐助を振り切りなんとか四国へ。姫若子さんこんにちはー。元就たまの年齢が分らんのでチカちゃんの一歳上ということにしたれ。ゲームの時点で、これだとゆっきーチカちゃんナリたまの順に17、22、23。――まあ大丈夫。

 つまりチカちゃんが十二か十三の時「ヘロー☆」と出会ったわけで、大丈夫まだ姫若子次代だと思いたい。だってホラ、数え年だから。仲良くなってからフラフラとチカちゃんとナリたまのお城を行ったり来たり。長曾我部と毛利の仲を(実質的に)取り持ってるあいつは誰だということで風魔登場とか。トリッパーの特典なのかありえん気配察知能力・体力(武力)で小太郎を発見・倒したり。倒せない=任務失敗=自殺――しようとした小太郎を拾い、小太郎の名前を捨てればよくね? と「朗」を抜いてコタちゃん呼び。

 十二三歳の時に居場所がバレて「カムバックトゥ甲斐」と連行。あれ、親父死んでたの? 兄貴も死んでる? WAOマジで! 上田の守りはオレしかいないって知らねーよそんなもん山に捨てとけ。そして元服、幸村になりました。アレー?



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 別名・ゲームのストーリー総無視物語。

2010/08/24
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