翼もつ者ら



 久しぶりにネタ投稿でござるよ!

 Arcadiaのオリジナル板でミケさんの小説を久しぶりに読んだせいと言えばそうとも言えそうなそうではないとも言えそうな。

 主はバトル要素ありなギャルゲーの隠しルートヒロイン(隠し主と呼ぶ)。舞台は現代日本なのだが、そのギャルゲーが発売されたのはHH世界のため「現実的だが、現実ではない世界感のファンタジー」とかなんとか言われている。学園パートとバトルパートがあり、隠し主は学園パートでゲームの主人公に各キャラクターからの好感度を教えてくれる、少しオタクなサポートキャラ。しかし初期から選択可能なヒロインズのルートを全クリアするとキーが解除され、隠し主ルートへ入れる。しかし攻略対象が自ら好感度を教えてくれるはずもなく難易度が跳ね上がり、バッドエンド数も他キャラルートの倍に増える。

 そして隠しルートでバトルパートの裏事情が明らかに。ゲームの主人公らが戦うことになるリリウという異星人らが地球を欲しがる理由(母星が人の住めるものではなくなった)や人を殺す理由(食べるもの、酸素を吸って二酸化炭素を発する、その他色々なものが同じ。食料問題や利権などからして共存は不可能であり、そのため人類を殺し尽くそうとしていた)。隠し主はそのリリウの尖兵であり、地球環境や食料などを調べるために先んじて地球を訪れていた。そして漫画にハマって軽度のオタに。

 ゲームタイトルは「翼もつ者ら」。発売当時(HH原作の十五年前)で考えれば革命的(これ以前にバトル有りのギャルゲーがなかった)なギャルゲーであり、またストーリーもしっかりしていたためアニメ化・小説化・コミカライズがなされた。ちなみに隠しキャラの癖に、隠し主の人気は幼なじみ、義妹に次ぐ三位。他のヒロインらの立つ瀬がない。製作陣が「一番作りたくて作ったルート」というのも頷ける設定の練り具合だったのが原因。他のヒロインズ可哀想。

 旅団男子陣は一般にいう思春期に「翼もつ者ら」をプレイ。女子陣は小説やらアニメやらからゲームへ。作中での立場(どう考えたって敵役)とか考え方(必要なら奪ってしまえ)が合ったらしく、流星街組が一番好意的に受け入れているキャラが隠し主。隠し主を攻略するために他のヒロインズを流れ作業で攻略する、というかなり酷い遊び方までした。彼らにとって思い出のゲームというべきもの。

 隠し主の能力は簡単な洗脳ができることを除けば、腕力・脚力等の純粋なパワー。リリウの者たちも隠し主とほぼ同じようなもの。カメハメ波を打てないサイヤ人と思えばOK。それに対して主人公勢は完璧に超能力メイン……つまり超能力対腕力。それでもバッドエンド(地球侵略完了)を迎えられるのだから、リリウのパワーは推して知るべし。

 その隠し主がHHの世界にスリップ、隠し主の世界にはHHの漫画があったとさ……という話。


 お互いに相手が空想の世界の住人だと知っている(思い込んでいる)。そんな彼らの異文化コミュニケーション、みたいな。








 えるしっているか。これはもともと、旅団を育てるババアを書きたくて妄想し始めたものだったんだ……。ババアはもう一度ちゃんと妄想したい。しかしそれより机に向かってタイピングする余裕がほしい。

2014/07/20
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