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「ああ、そうだ、お前もスタンドが見えるんだな。」 「スタンドってなんぞや」 出しっ放しだったハイエロファントの隣にスタープラチナが出現する。こういう奴だ、と承太郎が言っても柿崎少年は首を傾げた。 「わかんね」 なんか守護霊的なあれ?俺霊感零感だし、でもそれは見えるなァ。と高校生2人のスタンドを眺めている。入ってきたジョセフとアヴドゥルがハーミットパープルとマジシャンズレッドを呼び出してみても同様だった。 「ふうむ…まだ明確なビジョンが定まってないのかもしれんのう…」 「なにか今迄不思議な出来事にあったりしなかったか?」 アヴドゥルが問う。んんんー?と首を傾げた柿崎は、特に…と眉を寄せた。人にできないことを出来たりは?と聞かれて、パッと表情を明るくさせた。選手宣誓の如く右手を真っ直ぐ挙げ、後ろの正面だぁれ!と叫ぶ。 途端、柿崎少年の姿が消えた。 「ッ!?柿崎!?」 突然いなくなった友人に驚いた承太郎が片膝を立てる。柿崎少年をこっそり警戒していたジョセフたちはすわ攻撃かと腰を浮かしたが誰も次の動作に移らないまま、シパンッと小気味好い音を立てて承太郎の後ろの、先ほど柿崎少年が激突した襖が開いた。 「ワンダホー、ニッポン!」 決めポーズした少年がドヤァ…と満足気な顔で立っていた。あ呆気にとられた面々を見回し、あまり受けなかったなァ⊂((・x・))⊃と真顔になってその場に正座する。 「これ駄目だった?」 「いや…」 駄目というより反応に困る。微妙な生ぬるい空気が流れた。これスタンド?いやワシに聞かれても。年長組がアイコンタクトを交わす中、とってもシンプルかつ使い所に困る能力を示して見せた少年は膝を抱える。 「今の面白くなかったかなァ…」 「いや、多分ビックリしたんだと思いますよ…」 「おう…」 膝かっくんに便利なんだけどなァ。と柿崎少年が呟くと、額に青筋を浮かべた承太郎が口元を引きつらせた。いつもいつも気配もなく後ろから膝やら脇やらに理不尽な衝撃を加えられた根拠はこれか。スタンドってあんな下らない事に使われるものなのか。頭の中を暴風雨のように駆け巡った腹立たしさを押さえ込んで承太郎は声をあげた。 「出来るようになったのはいつだ?」 「ええ?中学の時位」 「他に何ができる」 「何がってあれしか出来ねぇし」 「そうか…」 「どうやったらその守護霊っぽいものでるの」 「どうやってって…僕は昔からいるのが当たり前だったしなあ」 「絡まれてたら出たぜ」 うむ。参考にならない…と体育座りの少年は膝に顎を乗せた。 「でろー。」 出ました。びっくりするほどあっさり。 おかっぱ頭の女の子が、座り込んでいた幸少年を覗き込んでいました。 ===== 続きます。
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