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イフタフ設定を借ります。 設定借ります制度の使用!俺のターン! とゆーか、イフタフの康一くん視点で一発書きます!二次の二次…? 場所は空港でお見送り中。康一と億泰でゴソゴソ背景やってる時。の二人を想像してみた。 愛故に…愛故に人は苦しむのだー! イフタフを愛してらっしゃる方は注意して下さい。千博さまが不快に感じたら直ぐに削除する。 まさかなぁ。どうかなぁ。と、億泰くんと言い合って、視線の先には花園さんと仗助くん。 …最初は冗談だったんだよ… 最近は本屋に行けば『その手の本』は溢れる程あるし、隠す気配もなく新刊置き場に堂々と平積みだし、買う女の子たちだって負けじと堂々としたものし。恥じらいなよ。 しかし…そう。堂々としているのはあくまで『女子』に分類される性別の人達だけなんだ…けっして、ゴツくてデカくてリーゼントで不良の仗助くんが踏み込む領域じゃなかったんだけど… 「なぁ…康一、仗助の野郎本気だと思うかあぁあぁ…」 「うん…まぁ…うん」 返答に困る。 本気か否かと言われたら、そりゃあまぁ、仗助くんには本気以外無いだろう。何事に対してもぶれないって言うかむしろ真ん中が無い。仗助くんの世界は1か0か黒か白かではっきりすっきりしている。 中庸という単語は…これは後で承太郎さんやジョセフさんと知り合ってつくづく思ったんだけど、ジョースター家には存在しないらしい。 そんな単じ…じゃない、男らしい仗助くんの一本気… 物語の中ならともかくリアル友達がその道に進むのは、正直戸惑いしかない。本人にどこまで自覚があるかは知らないけど。 どうせ小難しい事は何にも考えて無いんだろうけどなぁ…と、旅立つ直前の花園さんにまとわりつく仗助くんをぼんやり眺めた。生暖かい視線になったのは否定出来ない。 「花園さんは良い人だけどよぉ…どうなんだぁ?」 「どうって。どういう意味?」 「いやよぅ 花園さんは花京院って野郎の生まれ変わりで、んで人間じゃねぇんだろお…。アル…「アルティメットシィング」アテンダントプリーズ…「アルティメット」アル…ア…あ、えーと、駄目だって言ってる訳じゃないんだぜっ花園さんなら別におかしな事になんねーし、騙したりしねーだろうし、えぇと、」 「男同士ってトコはスルーなんだ…」 見るだに、仗助くんもそこは完全にスルーしている。まったく気にする様子もない。 なんだ?僕がオカシイのか?器が小さいのか?知らないうちに世間の常識が変わったらのか?同級生♂が歳上(に見えない)の♂に初恋なんて黒歴史を声高に叫ぶのを危惧するなんて要らないお節介なのか?そもそも全く相手にされていないのを指摘するべきなのか?ああ、種族を超えたら性別なんて些細な事…か? 「…でも俺、仗助は真っ直ぐ立ってて欲しいし…」 思わず並んで立っていた億泰くんを仰ぎ見る。 眉が垂れ下がって、寄る辺無い情けない顔をしていた。下からだったから正確な表情を読み取れなかったけど、何となく言いたい事は分かった。 億泰くんは、僕が無駄に心配する色々な事 ―― 例えば無責任な他人の評価だとかだ。を、すっ飛ばして仗助くんだけを見ていた。ただ、見ていた。 前後の脈絡は無いし抽象的だし、はっきり言って付き合いの浅い他人には理解を得られない拙い言い回しだったけど、かえって億泰くんの真摯な気持ちが伝わった。 空港で、旅立ちを前にした花園さんに精一杯じゃれつく仗助くんを見る。 そういえば、こんな溶ける様な表情をする仗助くんは初めて見た。 そしてそれは嫌じゃない。嫌じゃないんだ。 「そうだね…僕らは仗助くんの友達だから仗助くんが倒れそうになったり、本当に横道に逸れたりしたら助けてあげれば良いんだよね」 「ン?なんの話だぁ?仗助迷子か?」 おい。 二人に聴こえない様にゴソゴソ喋っているとやがて飛行機の搭乗案内の放送が流れ、花園さんはバッグを手に取り一歩踏み出した。 『いってらっしゃい。お土産忘れないで下さいね』 随分図々しいけど僕らは子供だから良いんだ。子供だから。今だから何だって許される。黒歴史バンザイ 「紀明さん… あのっ」 二歩。仗助くんの呼び止めは雑踏の中でも不思議と通った。背中を向けた花園さんが振り返る。揺れる、チェリー色の髪。 「俺…っ、紀明さんが戻って来たら…言いたい事があるんッスっっ!!」 それはフラグだよ仗助くんっ!! 2013 9 15 ※案の定、花園さんは帰って来なかった。 ※今回は旅立った人が死亡(じゃないけど)するパターン 基本に『俺…この戦いが終わったら結婚するんだ』がある。 数々の派生があるがパターンとして『○○をしたら○○をするんだ』は大抵成就させない運営からの御知らせ。親切。
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