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とあるキャラ成り代わり。続くようなそうでもないような。 どしsiの格調高さを真似っこしようとして失敗。 私の話を簡単にしよう。私と、私の運命共同体との話を。 36歳。主婦。+ 会社勤め。 会社勤めの会社員っていっても、8時から17時まで定時上がりオッケーで隔週二日休みの半サービス業で、及び事務が担当。 旦那がいるけど、旦那の収入だけでは今年受験の高校三年生と来年受験の中学二年生の息子二人を抱えては微妙に生活の先行きが妖しい。 働かなくちゃいけないし〜家事もしなくちゃならないし〜学校面談もあるし〜息子二人が難しい年頃で『好きで仕事してんたんだろ』的な目で見て来ては、構ってくれなかった的な過去を今更チクチク責めてくる。 毎日家に転がってネット界の王になりたいわ!私だって!きぃ! どうも…旦那はリベラルな今時の旦那なのに、いまだ18・14の息子二人の方が大時代的っていうか保守的だ。いつの時代の大旦那だお前らは… 子供は親の背中を見るっていうけどー 反面教師にもするのよね。うちの家庭をそれぞれ18年14年と経過観察した結果、何故だか『男は黙って働き女は黙って着いてくるのが吉』との結論に達したらしい。 今時、一人で家族4人の生活丸っと担いたいとか、どんだけ責任を持ちたがるんだこの子らは…そんな甘いもんじゃないぞ世間様は! そしてどんな評価がされたんだ私は。 と、真夏日の日中、台所で何がどうしたか今時バンカラな長ランを着こんだ長男と鉢合わせして思わず現状を振り返った。 真夏に長ランは熱中症になるよ…倒れて搬送されたら恥ずかしいよ… 言ってやりたかった。決して親心だけじゃなく。 どうしてこんな反逆の血が寄りによってこの時代、私の息子に現れてしまったのか…番長さんなんて私の時代にだって既に都市伝説だったのに。 「よさこい祭りに行くの…?よね?」 渾身のフォローをしてみた。傷付き易い年頃だ。彼は、そうこのヤンキーならまだしも番長な息子は、この暑い夏に熱くなろうとよさこい(※高知は山内容堂様のお膝元、高知城を根城に町を上げて行う熱い祭。衣装に刺繍の入った特効服もどきが多く、暑さも相まって異次元。山車がまた軽トラをトラック野郎の如くギンギンに飾付けていて一昔前を想起させる)を踊りに高知に行くつもりなのだ…その衣装合わせに違いないのだ… 我が長男は、本物の中学二年生の次男を差し置いて深刻な病気にかかったなんてそんな… 全ては暑さのせいだと言っておこう。 頭が沸騰して対応を間違えたのも、長男が無言で去ったのも、次男が今日は合宿、旦那が夜勤で不在だったのも、全ては暑さのせい。 沸騰してたのは頭だけじゃなくって体もで、気が付いたら涼しい場所にいた。意識がなくなっていたのだと、その時初めて思い当たった。 薄暗がり、狭い部屋、壁の一面が鉄格子、殺風景な…… 牢屋? 「悪霊」 狭い部屋に寿司詰めにされたいい年したオジサン達の中、妙に目立つ男の子がいた。 23くらいに見える…背が高く、目鼻立ちのハッキリした、男の子。学生なのは分かった。何故なら制服を着ているから。 「悪霊」 首を傾げて見下ろす。悪霊。彼は私を見てそう宣う。 よく観察すれば、彼はとても美しい顔をしていた。彫りが深く、しかし陰影で黒く塗り潰される程でもなく、切れ長な目と意志の強そうな眉、鼻筋は通り口許は笑うという行為を忘れたかの様なへの字。これらが合わさり彼を実年齢より高く見せていた。 だが、表情の中に幼さが見え隠れする。二人も息子を持った主婦の観察眼が鋭く光る! 彼は!? まだ何者でもなく何かに成ろうとする原石…っ 彼は制服を着ていてそれは最近は珍しい学ランで、番長スタイルだった!おおっおまけに学生帽すら被っていた! なんということか、このような時代錯誤がまだ棲息していたとはっ これに比べれば我が息子なぞ甘い甘い甘い甘い甘いぃぃぃい!! 何だかんだいっても、長男は平成ボーイであったが、なんというか… この目の前の少年は昭和の香りがするのだ!! プンプンするのだ!! 例えて言うなら三船〇朗なのだ! 「てめぇ… どうやったら離れるんだ… 牢から出られやしねぇ…」 さ〜?夢主は親近感が湧いたその少年に、「大丈夫よ(何が?)」と、言ってやりたかった…が、出来ぬ相談だとその時、理解した。 真っ直ぐに見詰めてくる少年(老け顔)以外の有象無象のオッサン達の視線が、少年の顔と少年が向ける場所との間を幾度か往復した後、気味が悪そうに離れて行ったのを見たからだった。 我は少年にしか認知されない! 我は少年から離れられないらしい! ついでに我は口も利けなかった! まさしく幽霊!!!! 家族との永遠の別れを悟った。 それから家族、一人一人の顔を思い浮かべた。 どう考えても大事な時期に突飛な行動に出た考えなしの長男が主に心配だった。 こちらをなんでか知らんけど睨み付ける少年を見下ろす。心配でならない長男と、何故だか面影が重なり… 嗚呼!! 成人男性と共に牢に入れられた数奇な運命の少年…!! 通常の対応なら考えられない!! 宿命はかくも苛酷で彼を苛むのか。我は少年の守護神! 側に立つもの! 息子にはもう会えないっぽいけど、この少年を…なんだっけ?悪霊? なんか、悪霊に取り憑かれてタイヘンソーだから助けてあげよう! すなわち、24時間離れず甲斐甲斐しく作戦なのだあぁあ!! 「あぁあ…また…まただ…。また、牢に娯楽品が増えているうぅううっ」 「署長さん、どきなされ…今 牢から引き摺りだして…」 「承太郎、お祖父ちゃんよ。お祖父ちゃんが相談に乗るためにアメリカから来てくれたのよっ」 「うるせぇ。ババア(お母さんの事)、この悪霊が離れるまで絶対に牢から出ねぇ…」 「じゃから承太郎、それはスタンドと言って己自身の」 ………… あれ?我が見えてるっぽい? 何だかんだと全然現れない悪霊とやらを待ち受けてるだけなのも、少年(名が判明した。承太郎。承太郎。うむ)にはキッツイと思って生活環境を調えてあげてたら、無駄に家主(署長)の心労を増やしただけだった。 コンビニで雑誌を買って届けたり布団をフカフカにしたり洗濯物はソフラン仕上げにしたりオヤツは和菓子中心にしたりと致せり尽くせりで過保護な主婦業に徹してみた。 前世では出来なかったこと。 私がしてみたかったこと。 今度こそ、思う存分人を顧みず前だけを向いて。 とにもかくにも、少年…承太郎みたいな若人がいつまでもこんな薄暗い場所で人様に指差されながらニートしていてはいけない。 嬉々として散乱していた洗濯物を畳んだり、立つ鳥は跡を濁さずで掃除したりラジコンを鞄に納したり学ランの裾を何となくパタパタ調えてあげたりしてたら、お祖父ちゃんとやらと肌の黒い外人に奇妙な表情でガン見された。 ささ、まだニート続けるとかほざいている少…承太郎に気合の鉄槌を入れてやって下さい。 けっして御母堂を「ババア」呼ばわりしたお仕置きじゃないですから!おほほほほほほ! 2013 8 18 ジョジョドリーム。か? 主婦がスタプラさんに成り代わりましたよ。 見た目はまんまスタプラさんがベースで牝型。だが爆乳と言って過言ではない!ウエストは括れてる為、肩幅が有ってもスレンダーに見える。カーリー神を思い起こさせる見た目。でも主婦。中身が主婦。 スタプラさん主婦伝説の始まり…
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