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成り代わりものです。それでもいい方のみどうぞ。 暗いよー 狭いよー 怖いよー 昨夜、ハリポタ観てたらお騒がせ三人がとある街の飲食店でバタービールなる物を飲んでいた。 先生方の密談(声デカイ)を盗み聞きするお子様方とは別に私はバタービールに釘付け。 いったい如何なる飲物か…寒い国の飲物だから飲めば相当あったかくなるに違いない… 物語の食べ物って、殊更美味しそうに見えるよね!てな訳で。 まずビールを温めてみました。 「ぎゃー!」 使用上の注意をよくお読みの上… ぎゃー!炭酸を電子レンジでチン♪する行為。人は何故未知に挑戦せずにいられないかバラライカ ぎゃー! 今日、お母さん遅くなるっていってたなよかったよかっ… どうしてこうなった。何でだろーなにかしら、でっきるっかなでっきるっかな♪さてさてふふーん。 とにかくも三分の一になったアッツアツ泡泡ビールに角切りバターを投入!ずっとバターだと信じてたのに、実はウチのはマーガリンオンリーでした。 マーガリンでシュークリームとか作ってたわ。いっこう膨らまなかったのはそのせいか?汚れちまった悲しみに… 知らなきゃそれでいい植物性万歳。きゃーカロリー高そう でも体暖まりそう。ぐび そっから記憶がありません何故だ。アルコールは飛んだ筈だろう。 あぁ 周りが真っ暗だそろそろお母さんもお帰りになられる時分…トニモカクニモ電子レンジ。上手いこと立ち回って『たった今、壊れました』と取り繕わなくっちゃ!あと未成年がビールを飲んだとバレたら事だ。 うう…頭痛い… え ヨッコラショイと。勢いつけて立ち上がろうとしたら頭ゴッツンコした。うぇえっ 何事!? 慌てて手を上げようとしたけどピクリとも動かない。首より下、肩も腹も腰も足も、まるで拘束されてるみたいに動かない。つうか感覚がない。 唯一、顔にだけ感覚があってほっぺたにビロード的な素敵布地の触感がした。 え ナニコレ酔っ払った挙げ句電子レンジ(水蒸気で何かする凄い奴)をお陀仏にしたから簀巻きにされた?お仕置き?うら若き女子高生にそんな変態ちっくなプレイを?いやだそんな、信じたくないっ ココンコンコン… 唯一自由な頭で存在をアピール。なんだろセマーイ! ついでにちょっと息苦しいんだけど… 押入れ?押入れの大冒険かなお仕置きといえば暗い狭い暖かいの押入れがど定番。ガチャン 「うおっ」 び ビビビびびった。頭ゴロゴロしてたら鍵に当たった… 何 内側に鍵が付いてんの?押入れじゃないじゃんとゆーか、鍵穴があるし、何これ御一人様シェルター? そしてそんな事より今重大問題発生。 男の声が聞こえましたそれも相当近い場所で、つうかこの中で。 おいおいおいおい こんな棺桶みたいな狭い場所で男と二人っきりとは如何なものかしかも拘束されてるって状況で。 「ちょ…助け…」 今度はもっとハッキリ聞こえた。助けを求めて。私と同じ台詞を同じタイミングで、「え…」 え? 男の声が聞こえる。私の声帯を震わせ、暗闇に吸い込まれた。ガンガンガンガンガンガン!! ヒィッ よく分からない状況に思考停止してたら外からぶっ叩く音が。ガンガンガガンガンガンガンガンガンガンガンガ… 何 何 何 何 外から叩く音がする 反響具合から本当に狭い空間だと分かる…棺桶… 冗談じゃないのかもしれないガンガンガンいやだ誰何で叩くの…助けかもしれないでも何で無言なの助かるかもしれないでも、体は動かない… やがて錠前を弄る音 外、からも開くの…そもそもなんで内側にも…つ、いてガチャガチャ… ――… ガチャ ぎゃー! メクラメッポウ雨がふるー! 光差す方向にガブー! 親切な人だったらゴメンねーっ 『間違いじゃったらどうするんじゃ…』謝る!! 唯一の武器で(犬歯)でイケメン外人をガブー! なんだコイツ学ランなんか着てっ オッサンが学ランなんぞ着てって、神父だーっ 「嗚呼 旦那さまーっ ディオ様あぁあっ お目覚めになられたのですねっ にっくきジョースターは新婚旅行で新婦エリナとこの豪華客船に乗っておりますっ」 うぉビックリした!神父にガンガン襲われ返り討ちしたところでタイミングを測ったかの様にチビオヤジが飛び出てきた。誰よディオって。 私か。私ガン見なんだけどチビだから上目遣いで(嬉しくない)ふわふわ浮いてる私を熱心に見つ、 「私の体ー!」 「そうですっディオ様の体を奪った(←)にっくきジョナサン・ジョースターの体を代わりに戴いてしまおう作戦は順調にいっております!」 体が〜無い!か、かかかか体が無いって、首の下切り口どうなってんの痛くないんだけどイヤイヤ感覚が無いだとか全身麻痺だとか、スルッと無い!! 首だけっ私首だけ妖怪になっておるっ 中国にそんな一族いたーっ 人間なんだけど夜な夜な頭だけ散歩に出る一族。害は無い。 「か…体体体… 夜明けまでに体に戻らないと死んでしまうっ」 「大丈夫ですディオ様あぁあっ この特注棺桶は深海5万キロの気圧にも灼熱地獄にも耐え、完全遮光!太陽の光は通しませんっ 夜明け前には此方にお戻りください」 「そこまでして何で防音じゃないんだっこのチビ!」 とゆーか、コイツなんだっ 日本人に見えない中国人? イケメン神父は私の鋭い歯に殺られて血ィドクドクの瀕死。うわっちゃー 突然乱入して一気に状況説明してくれたのは良いけど、さっぱり状況が分からん。 「え〜と、私、『ディオ』あなた使用人。外人は神父。 ジョナサン・ジョースターになんか酷い目にあって体ズタズタ結果今 生首。 で、うふふあはは幸せいっぱい満腹のミスタジョースターは新婚旅行中。イラッとすんな!」 「船旅ですクルージングです羨ましくなんてないっ 油断しまくったところを襲って体を頂くのですっ旦那様っ」 「旦那かディオか統一しろおぉおおっ」 「申し訳ありませんんんんっ」 しかしジョースターは男だろー 脛毛生えた男だろー 今はほら、性別関係ないし?生首だから。でも正直ち●ぽこ握り締める勇気が湧かない。女子高生だから。 鏡に映る色気爆発な金髪美人♂の顔を値踏みしつつ、どうせ移植できんなら(おいおい)ダイナマイツバディ♀に成りたいものだと頷いた。 何の合図だと思ったんだろう… 小者感満載の使用人改め下僕チビは、あ、関係ないけど私、なんか例のあの人みたいじゃないかそんな立ち位置なんじゃねーの!うわ、怖 私 件のジョースターにフルボッコされんじゃねぇ? て、気付いたら豪華客船がゾンビまみれでした。 私の思わせ振りな仕種に何かを勝手に感じ取った下僕が次から次へと乗客に牙を立て、み〜んなゾンビに。あなた…顔色悪いですよ…顔色悪いゾンビに。神父もゾンビ。 私ゾンビ製造業みたいです しかもゾンビが人間襲ったらまたゾンビ。ねずみ講かい。 どーしたらいーのー ふわふわ漂ってたら食堂に着きました。ちきしょう豪華だなお腹空いたなお腹なんてねーよちきしょう滅びろブルジョワ! 怨唆の声をわりと高らかに吠えてたら顔色のいいアベックがこっち見て騒いでいました。ふわふわ 「ディ、ディオオォオ!! まさかあの時死んだ筈っ 僕が確かにディオ!! 貴様を滅ぼしたっ」 「あぁ ジョナサン…っ いったい何が…っ」 「旦那様の為にその体を差し出せえぇえジョナサン・ジョースター!!」 「グフッ この船を沈める…っ エリナ、君は君だけは逃げてくれっ!!ディオオォオ!!」 捕まりました。 手鞠の如く頭鷲掴み。抵抗したくてもなんと言っても手足が無いのよー困ったわ―。あと、男の人に抱き締められたのも初めてだわ。 「あぁあジョナサン、私も貴方と共に…」 「…」 「駄目だエリナ、あそこに吸血鬼にされていない赤ん坊がいる。あの子を連れて脱出するんだっ」 「吸…てぇぇ…」 「ああ酷い人ジョナサンッ 貴方のいない人生を生きろと言うのね…っ」 「…」 「この傷だ…もう助からない、最期はせめてディオと共に海の藻屑にっ」 「…」 「ジョナサン… 私、私のお腹には…やはり一緒にっ」 「…ぇ〜」 腹に赤ん坊かよ!いかん妊婦さん出現 妊婦はいかんよ妊婦さんはダメ。もうこれは本能なの妊婦が現れたら無条件で優しく。これは人間の本能なのデス。 「フハハハ 愚かなりえ〜と、ジョナサン! この豪華客船が沈む時、渦巻きが出来ちゃうのだ小舟で避難したら巻き込まれちゃうに違いないっ その点、私が今の今までおねむしてた棺桶ならば内側から鍵が掛かるし、ちゃんと浮くし、寒さ対策も抜群だし、今にも爆発しそうな船からの衝撃にも耐えられるまさしく御一人様専用シェルター! 今一度訴えますこれは御一人様専用シェルター! でも生首になったら皆入れると思う」 「エリナ…君だけで逃げてくれ…」 真実の愛を見ました。いい仕事した。 斯くして豪華客船は乗客・スタッフ合わせ3百人以上いたと思われる無辜の人々と共に海に沈んだ。 “うーん。背にはらは変えられない…よね?” シャー! 沈み行く海の底、ゆらゆらゆらゆら 死体に噛み付いた。星型痣の体、もーらった! だってお腹空いたもの。 ディオ成り代わり in ジョジョ。 途中からinした為、最初からならあった筈のフラグ折りは一切出来ず。 夢主さんは見事ジョナサンの体を乗っ取り、星型一族から命を付け狙われる恐ろしい目に遭う。仕方がないので昼間のボディーガードを雇い エンヤババアっちゅー占い師に傾倒したり引きこもりしたり、たまにスカウトしたり鬼ごっこして逃げられたり。 一巡したら幸せになれるよ!
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