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(うそだろ、おい。) 日が暮れ、既に辺りは闇が覆う時刻。散々歩き、漸く住まいを手に入れた、ティキ・ミック…少なくとも今迄そう呼ばれてきた男は、目の前に広がる屋敷に、唖然とする他なかった。 彼が此処にいる理由は、言うまでもない。家族であるロードという少女の仕業だ。見た訳ではないが、確信している。気付いたら、人が行き交う大通りのど真ん中。周りが着物の中、明らかに場違いな紳士服姿を隠す様に雑木林に入ったが…、解決策には至らない。如何にして、改善すべきかと、暫く使ってない頭を使いながら、悩みに悩みつつ、そして、ちょうど目に入ったのがボロ臭い…下手すら白≠フ時ですら、入ったことのない、長屋だった。 いや、さっきは随分と賑やかだったから、それなりに良い[デカイ]町なのだろう。貧富の差が激しいだけで。 いびつな音を立てて開けば、まず目に入ったのは、砂利道の床。いや、床じゃなくて、床の無い建物と、両サイドは、木の丸太が点々と50M先の戸まで続いている、何とも変わった空間。 服を拝借しようと入った訳だが、何もないそれに、戻ろうとしたその時。 「―…‥、だ‥れ。」 聞こえた声に、思わず動きを止める。一瞬それが何語だかわからず一拍。日本語だと納得する傍ら、見やれば、木の丸太の向こう暗がりに見えた小さな人影があった。 「あー…、えと、悪い。いや、てっきり、」 「‥…………。」 「おい?」 無言。訝しげに、近づいて、目を見張る。 両手を吊し上げる、鎖。足を縛る錠。そして何より、痩せ細りボロボロな身体を晒す子供。 咄嗟に、木の丸太を拒絶≠オ中に居る。いや、今気付いた、これは、この場所は牢だ。 荒く息を零し酷い熱を持つ、子供を抱え上げる。鎖は外した。熱も取ったはずだ。見捨てておけと紡ぐもう一人の自分には蓋をして、牢から出る。 取り敢えず、今は、こいつをどうにかしねぇと、と見た矢先。 ここの警備員だか、何だかしんないやつらが、此方に武器を構えて走りよってきていた。 立派な和装で。 (あぁ、良いこと思いついた。) にやり、と口角が上がる。 今の俺は白≠ナはない。いや、人間の姿だが、千年公の用事の帰りなのだ。 べつに、盗人みたいな事なんざしなくても、手に入れられるじゃないか、と。 ――――――――― 別名、ミック卿と薫の邂逅。難産だた(;´∩`) この後、薫君はミック卿の巾着になると思うんだ。因みにミック卿はここがはくおうきだとはまだ気付いてない。俺得。編集中の為、まだ0の事お許しください。 素敵な場所ありがとうございました!
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