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「ホントにルイったらセレーネを怖がらせるのが好きなんだから…」

壁に蝋燭が掛かっているものの薄暗い、木の床で出来た長い廊下を歩きながら、セイラはセレーネの手を引きながらその場にいないルイの文句を言う。

「セレーネもルイの言ってること真に受けちゃダメよ?
あいつ怖がるセレーネを見て調子に乗るんだから!」

「ご、ごめんね…」

セイラの言葉にしゅんと肩を落とす。その姿を見て少し言い過ぎたと思い、慌てたようにセイラは口を開いた。

「でも怖いものは怖いもんね!仕方ないよ。
だから何かあったらいつでも起こしていいからね?」

「うん、ありがとう」

そう話しているうちに、いつの間にかトイレの前まで着いていた。

「あたしは外で待ってるからね?」

「うん!待っててね!」

そうセイラに念を押してからセレーネはトイレの中に入っていった。
トイレの中もランプが灯っていないため薄暗い。それが気味が悪かったので慌てて用を済ませた。










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