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気付けば雨も止んでおり、時計は深夜2時を差し辺りは静けさに包まれていた。

二人は必死で修道院中を探し、鍵のかけられている部屋以外全て探したがレベッカの姿はなかった。
鍵のかけられた部屋にいるかもしれない、とセレーネはルイに言ったが、そのほとんどは古く、床が腐っていたりして危険なため入ることは許されなかった。

静かな廊下にぜぇぜぇとセレーネの荒い息遣いが響く。
それを見かねたルイは心配そうに口を開いた。

「…もうお前は戻って寝てろ」

その言葉にセレーネは首を横に振る。それを見たルイは強くセレーネの肩を掴んだ。

「約束しただろ!無理すんなって!!」

「だけど…っ!」


「だけどじゃない!


探せるところは全部探したんだ。

それで見つからなかったんだから…もう俺たちには何も出来ないだろ」


セレーネに向けて発しているはずのその言葉なのにも関わらず、ルイはまるで自分自身に言い聞かせているようだった。












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