―――「どうせ勝手に部屋を出て探しに行くと思ってたよ」

突然声がして心臓が跳ねる。急いで声の主を見ると廊下の壁にもたれて腕を組むルイの瞳にぶつかった。
その目は真剣で、いつもみたいに笑っておらず無表情。そのせいか怒っているようにも見えた。

「ルイ、わたし、探しに行きたいの」

セレーネの言葉にルイはピクリと眉を寄せる。その表情に思わず身体が強ばった。

「だめだ。お前が行っても足手まといになるだけだろ」

「ならないように頑張るから!今日は体調もいいの!
だから…」











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