少女はその声の主を探すがどこにも姿はない。
その呼ぶ声は段々と小さくなり、まるで泣いているようにも聞こえた。



ねぇ、どこにいるの?



泣いているの?





泣かないで




暗闇の中、大声で叫んでも闇に溶けて消えていくだけで声の主には届かない。







―いたい!いたい!!


突然、悲痛な叫びが脳裏に響いた。




――ドクン



その声に反応するように心臓の鼓動も早まる。
それと同時に激しい頭痛が少女を襲った。





はや く






は やく













はや く さが さ なきゃ…












[栞を挟む]




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -