少女はその声の主を探すがどこにも姿はない。
その呼ぶ声は段々と小さくなり、まるで泣いているようにも聞こえた。
ねぇ、どこにいるの?
泣いているの?
泣かないで
暗闇の中、大声で叫んでも闇に溶けて消えていくだけで声の主には届かない。
―いたい!いたい!!
突然、悲痛な叫びが脳裏に響いた。
――ドクン
その声に反応するように心臓の鼓動も早まる。
それと同時に激しい頭痛が少女を襲った。
はや く
は やく
はや く さが さ なきゃ…
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