※閲覧注意。胸くそ悪くて短すぎる話です
※遙凛
※遙の独白


 例えば、そう、もしも。もしもの話だ。
 どうしても死を選らばなくてはならない状況に陥ったと仮定する。そうしたら、凛をつれて海に行く。
 ふたりでかたく抱きあって、それから脚のつかないはるか彼方、沖まで泳ぐ。身体が冷たくなって、動きが鈍くなってきたら、またお互いを抱きしめて海の底へと沈みたい。そしてふかくふかく口付ける。酸素を奪いあう。
 最期の最期まで相手を求めていたい。凛の酸素で、最期の呼吸をしたい。
 息をしなくなった身体はやがて朽ちて、波の一部分になって永久に海をさ迷えばいい。
 なんて甘美なことだろう、と思った。



(20131207)


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