※真凛
※特殊設定ではありません。ただのいちゃいちゃまこりんです


「最近怜と仲いいね」

「そうみえるか?」

 凛はきょとりとした表情で首をかしげた。

「うん。ヤキモチやいちゃうくらいに」

 冗談まじりに俺が言うと、今度は頬を朱にそめる。かわいいすごくかわいい。

「馬鹿やろ。ちげぇよ、なんつーか、怜は仲間なんだ」

「仲間?」

「お前らは、はるか、まこと、なぎさだろ。俺は、りん。俺だけ二文字なんだよ」

 理解するのに少し時間がかかった。わかって、拍子抜けしてしまう。
 名前の文字数なんて、考えてなかった。それを気にしていたという凛がかわいくて、おかしくて、笑いがもれた。

「失礼だな、笑ってんじゃねぇ!…ただ、怜が俺と同じ二文字でうれしかっただけだ」

「ごめんごめん、もう笑わないよ」

「真琴のばーかばかばかばーか!」

 顔を反らした凛が、空を見上げて、ばかばかと何度も繰り返す。そんなところもかわいい。なんで、どうしてってくらいにかわいい。

「でも凛は、馬鹿な俺がすきなんでしょ?」

「すきじゃねぇ」

 ぴしゃりと返されて、本心じゃないって知っていても悲しかった。
 でも素直じゃないのがまたかわいいって思うのは末期かな、俺も。

「ひどいよ。俺はこんなに凛がすきなのに」

 凛が俺をみて、それからまた空に視線を移して、さらに俺をみて、

「すきじゃねぇ。あいしてる」

 今度はもっと理解に時間を要した。やっとわかって、そして凛をみると、してやったりと舌を出している。
 俺だってあいしてるよ!



(20131015)


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