声真似



「 はなせよっ 服が破けちゃうだろうがっ!! 」

「 シルヴィアさん もう止めて下さい… 」

「 えーっ 」

ていうか何で知ってるんですか!! とエレンくんは言った

「 ミカサちゃんに聞いた 」

「 ミカサのやつ… 」

あー可愛いなエレンくん
彼は自傷行為をすると巨人になれるらしい
身柄は調査兵団に預けられ、リヴァイ兵長の監視の下ですごしている
最初は、いったいどんな子なんだろうと思っていたけど
結構良い子だった、幼馴染みのミカサちゃんやアルミンくんと一緒に居る所を見るとこちらまでほんわかする

「 『 あの時のエレン、可愛いかった 』 ってミカサちゃん言ってた 」

「 何言ってんだミカサはっ!! ていうかシルヴィアさんの声が似すぎてて怖いです 」

「 そう? 」

「 えぇ、 俺のあのセリフも似てました 」

何か自分が二人いるみたいでしたよ

エレンくんにそう言われると 私は

「 兵長のあのセリフも言えるよ? 」

と答えた

「兵長のあのセリフ? 」

?マークを頭の上に浮かべているエレンくんの顔は可愛い

「 エレンくんが兵長に蹴られてる時に言ってたセリフ 」

「 …トラウマを思いださせないで下さいよ 歯が折れたんですからね 」

冷や汗をかきながら言う彼の表情は強張っていた

「 そう言えば 治ってて良かったね 歯 」

「 えぇ… 」

兵長の蹴りは怖かったな… エレンくんが可哀想だった
でも必要な演出だったらしい

「 エレンよ 俺を憎んでいるか? 」

「 いっいえ 必要なえn って 何言わせるんですかシルヴィアさん!! 」

「 あははー つられてやんの ね、似てた? 」

「 …そりゃあもう 」

「 ほう ……俺にそっくりだな 」

突然、我らが兵長が現れた

「 ええっ!? へっ兵長? 」

「 いいっ今のはエレンに言われて… 」

「 シルヴィアさん!? 何言ってるんですか 俺は関係ないですっ!! 」

「 連帯責任という言葉を知っているか? 」

黒い笑みを浮かべたリヴァイ兵長は怖かった いつもの倍は怖かった

「 ええっ 俺巻きぞえ… 」

「 兵長の声真似しただけなのに 」

「 これは持論だが 躾に一番効くのは痛みだと思う 」

((生で聞けたー!?))


「 いやいやいや そんな 良いですって 」

「 そうですよ兵長 もう懲り懲りです 俺 」

二人して冷や汗をかいて首を左右に振って答えた
必死だった、リヴァイ兵長の躾は絶対に受けたくない
二人は正に蛇に睨まれた蛙のようだ

「 … 掃除で許してやる クズども 」

「「 えーっ!! 」」

「 あぁ゙? 」

「「 …すいませんでした 」」


その後 私は兵長の声真似だけは止めようとおもった









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