このまま逃げ続けていれば このまま何もせずにいれば 俺はこの世界で確かに息をすることができるのだろうか なにかしらの脅威に怯えて震える事もなくのうのうと日常を過ごすことができるのだろうか そんなことを頭の中で考えながら俺は巨人に見つからないように廃墟と化したかつて人が住んでいたであろう住居に隠れていた 震えが止まらない 何であんなものがこの世に存在しているんだ 最初から勝てる筈が無かったんだ その後のロランの行方は誰も知らない prev|next ▼ BookMark