伝えられなかった言葉





兵長 私
兵長の事がずっと好きでした

たまに酷いこと言ったりするけど本当は優しいって事

直ぐに手より足が出ちゃう事

私を撫でてくれる優しくて暖かい兵長の掌

悪いことをしちゃったときにちゃんと叱ってくれた事





全部、全部 覚えてます

わたしの大切な記憶
兵長といたあの日々

絶対に忘れたりしません

だから、…


だから どうか そんな顔しないで下さい



薄れゆく意識の中で大好きなあの人は、似合わない泣き顔を見せて私の名前を呼ぶ

まだあなたと一緒に居たかったのに

ごめんなさい 兵長

お迎えがきちゃいました



どうか あなたに幸がありますように



伝えたいのに
私の喉はひゅー、ひゅーと音がするだけだ


できるならば 私のこの思いが伝えられたら良かったのに











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テーマ「人外ファンタジー」
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