ずっと気になっていたんだ
訓練生に入った時から
一度見ただけで忘れられなかった
それからも
笑った顔、声
泣いてる顔
困った顔
それ以外のたくさんのこと
だけど気に入らないことが一つ
俺の邪魔をするジャンが居ること
あいつは、笑った顔も泣き顔も困った顔も、全てジャンに向けていた
俺はそれを見ていただけにすぎない
ジャンが居なければ多分 全てが俺に向けられていた表情だったのに
そうだ、あいつだ……ロランが悪いんだ
こんな気持ちになったのはあいつのせいだ
歪み出した感情に気づかないまま、俺は
「 ずっと好きでした 」
ロランは答えない
それどころか、瞳が瞼で閉ざされている
「 ずっとずっとずっとずっと 俺はロランが好きだ 」
冷たくなったロランを壊れ物を扱うように大切に抱き締めた
「 これで ずっと 俺の物だ 」
嗚呼、何処で歯車が壊れたのだろうか
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・病みエレン
・好きすぎて夢主を殺してしまう話
・ジャンが不憫?
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