誰かを愛すということは
ベルトルト



*ジャン観察日記の同一夢主でベルトルト視点






朝からロランはとても機嫌が良かった
何故かというと

「 おい、エレンっ!! 」

「 んだよジャン 」

そう、彼ら(ロラン的にはジャン)がいたからだ
食堂で喧嘩をするのはやめて欲しい 切実に

「 …あぁ 可愛い… 」

隣で喧嘩している二人を輝いた目で見ていたロランはそう呟いた
多分、心の中で悶えているに違いない

これもまた、ロランは記録するのだろうか









1日も終わり就寝時間が近くなってくると、ロランはいつもしていることがある
今もその最中だ
彼がどうしてそんな事をしているのか前々から疑問に思っていた僕は、思い切って聞いてみる事にした

「 ロランっていつも日記書いてるよね 」

「 うん 」

何故かロランは顔がにやけている

「 疲れたりしないの? 」

僕が首を傾げていると

…可愛い、ジャンの次に
とか小さな声が聞こえた気がするけど取り敢えず聞かなかったことにする
「 平気平気、 逆に疲れぶっ飛ぶよ 」

「 そうなんだ 」


今日の訓練の時に教官に叱られてたけどそれも忘れるくらい彼が、 ジャンが好きなんだね





誰かを好きになって
誰かを愛すということは 僕にはまだ分からないけど 君が幸せなら僕はそれで良いよ










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