まだ伝えてない
ジャン



*愛してくれなんて言わないから のジャン視点











あいつは巨人掃討作戦の時に
死んじまったんだ
でも まだ信じらんねぇ

ロランが 側にいる気がするんだ





あいつの死体を見たとき
俺は柄にもなく泣いた

そして俺はぶつぶつとあいつに向けて言ったんだ

愛してくれなんて言わないから 俺の目の前に、またあの時 …ガキの時みたいに 俺の側に居て欲しかった …って



小さい頃から一緒に居たのに

巨人掃討作戦の前日に、俺はロランとちょっとしたことで喧嘩になり 酷いことを言って傷付けた

あいつの顔が見れなくなって俺は顔を背けたんだ ロランは多分、悲しい顔をしていたに違いない


「 ごめんね ジャン 僕、変だよね… 」

そう言ってロランは俺の前から離れて 同じ班であるエレンやアルミンの下へと行った



あいつらとロランが仲良く話をしているのを見て 何故か無性に腹が立った それが許せなくて 近くにあった壁に拳をぶつける


とうとう作戦が始まった
ロランと仲直りをすることなく

酷いことを言った後に、直ぐに謝るべきだったことをあいつが死んでから後悔した








俺はまだあいつに言ってない事があったのに…

あいつのことが















…ロランのことが好きだって



まだ伝えてない
















☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・愛してくれなんて言わないから のジャン視点で書いてみました

些細な事で喧嘩をして 仲直りをする間もなく 主人公が死んでしまったことを後悔するジャンの話









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