君の大切な物を僕が奪ってしまおう
ベルトルト




「 ベルトルト 人間にはとても大切な物があるんだけど、一体何だと思う? 」

「 は? 」

「 だからさ、大切な物だよ 巨人じゃなくて 人間の 」

巨人に大切な物なんて無いに等しいしな 人間を食い殺すことしか脳にないんだから


彼は、…ロランは何を言っているのだろう
人間の大切な…物?

「 思いつかない? 」

「 ごめん… よく分からないや 」

「 あはははははははは 」

彼は僕の答えを聞いて、いきなり笑った
その笑い方は人を馬鹿にしたような笑い方だった
そしてピタリと、笑うのを止めた

「 …ロラン? 」

「 いやいや 聞いた此方が悪かったね… 」

人間の大切な物なんていくつもあるんだから 何が正解かなんて分かんないよな

「 ロランは何て答えるの? 」

そんな質問をされたら


「 そうだな… 取り敢えず 自分 って答えるよ 誰だって自分は大切だろ? 」


「 それは そうだけど 」

「 ベルトルトはさ 他人の大切な物を欲しいと思った事って無い? 」


普段のロランからは考えられない真剣な顔で真っ直ぐ僕を捉える瞳


その瞳に僕はうっすらと彼の狂気を感じた

「 ロランは何が欲しいの? 」



「 君の心臓が欲しい 」

ドクドクと動く君の生きた心臓が 今のところ一番欲しいかな

ニターッ と白い歯を見せるようにロランは笑った そして、僕の近くに来たかと思うと彼は心臓のある位置に手を置き抉るかのようにギュッと締め付けた
「 痛いよっ …ロランッ
〜〜っ! 」


「 生きてるんだから痛いのは当たり前だよ 」

でも、もう痛く無くなるよ?
この手で君を殺してあげる




-君の大切な物を僕が奪ってしまおう












☆☆☆☆☆☆☆
・また訳の分からない話になってしまった。

ヤンデレってよく分からない…(^^;;







prev|next

 BookMark

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -